• 今年上半期の話題作といえばNetflix『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』だが、その影には思うような結果を出せなかった韓国ドラマがある。
  • 放送開始前の宣伝活動やメディアへの露出には成功したものの、第1話が最高視聴率でその後失速するというケースがあった。
  • そこで本記事では、視聴者から熱い視線が寄せられていたものの蓋を開くと一気に背を向けられた残念な作品をご紹介。

話題作を続々と輩出しているイメージの強い韓国のドラマ界。

しかし光があれば影があるもの。

大ヒットし脚光を浴びるドラマがある一方で、残念ながら不発に終わり人知れず最終話を迎えるものも多い。

今年も放送開始前のプロモーションや各メディアへの露出などには成功したものの、いざ初回放送がスタートすると、思うような数字を残せなかったドラマが。

視聴率が作品のクオリティ-を必ずしも決定付けるわけではない。しかし、視聴者に見てもらえなければ製作した甲斐はなく、興行失敗と言わざるを得ない現実が。

そこで本記事では、2023年1月~3月に始まり既に最終話を迎えたものにフォーカス。その中で、第1話が最高視聴率でその後失速していった作品をご紹介。

過去には、韓国ではさほど支持を得られなかったが、海外では人気作となったケースがある。

もしかすると本記事のラインナップの中にも、今後日本で愛される作品が隠れている可能性も。

聖なるアイドル

一夜にして韓国無名アイドルになった異世界の大神官レンブラリーの、神聖で哀れな芸能界適応記。

異世界では大神官レンブラリーで、現世界ではアイドルグループ“ワイルドアニマル”のメンバー、ウ・ヨヌ役をキム・ミンギュが、グループの新しいマネージャーのキム・ダルをコ・ボギョルが演じた。

『聖なるアイドル』

『聖なるアイドル』(画像出典:tvN)

最高視聴率は3.9%、第2話以降徐々にダウンし、第5話で持ち直すかと思われたが結局1%台で最終話を迎えることに。

韓国では“アイドルドラマの呪い”と言われ、アイドルをテーマにした作品は視聴率を獲得できないというセオリーが。

ごく一定の層には好まれるものの、大衆性がないため成功しないと言われているのだ。本作の不発もそれが大きな要因の1つだったのではないかと見られている。


聖なるアイドル

コクドゥの季節

99年ごとに人間界に天罰を下し、この世に降りてくる死神のコクドゥが、神秘的な能力を持った医師ハン・ケジョルに会い、繰り広げるロマンスストーリー。

キム・ジョンヒョンが死神コクドゥで病院の外科教授ト・ジヌを、イム・スヒャンがヒロインのハン・ケジョルで救急専門医を担当した。

『コクドゥの季節』

『コクドゥの季節』(画像出典:MBC)

第1話は4.8%という悪くない視聴率でスタートし、今後さらに上昇していくかに思われたが、第2話にして初回放送の約半分となる2.2%にダウン。

最終的にはなんと1.3%まで下がってしまい、MBCの金土ドラマとしては歴代最も悪い成績を残すことに。

これに一部からは、「キム・ジョンヒョンは、不祥事すら活かせてない」といった声が上がり嘲笑の的に。

製作発表会での態度の悪さや急な降板など、キム・ジョンヒョンを巡る様々な議論が巻き起こった『時間』(2018)から、約5年ぶりに同局のドラマに帰ってきた彼。

ある意味話題性は十分であったにもかかわらず「それすらも利用できなかった」と、制作陣の実力不足を指摘されてしまった。


コクドゥの季節

頭脳共助

互いに殺すことのできない2人の男が、珍しい脳疾患に関する犯罪事件を解決していく本格的な脳科学コミック捜査劇。

特別な脳を持つ脳科学者シン・ハル役をジョン・ヨンファ(CNBLUE)が、利他的な脳を持つ刑事クム・ミョンセ役をチャ・テヒョンが演じた作品だ。

『頭脳共助』

『頭脳共助』(画像出典:KBS2)

第1話の視聴率は5.2%で2話以降3%台に失速、途中何度か下降と上昇を繰り返し結局、初回放送が最高視聴率という結果に。

主演の2人は作品の人気・話題ともに獲得するのに十分なネームバリューと実力を持った役者だが、予測可能なストーリー展開が玉に瑕だったよう。お決まりの展開で、視聴者から飽きられてしまったようだ。


頭脳共助

青春超壁

ミステリアスな呪いにかかった王世子イ・ファンと、一夜にして一家殺人事件の犯人にされてしまった天才少女ミン・ジェイの物語を描いた青春救済ロマンス時代劇。

一度見たものは忘れないイ・ファン役をパク・ヒョンシクが、殺人犯の濡れ衣を着せられたミン・ジェイをチョン・ソ二が担当した。

『青春超壁』

『青春超壁』(画像出典:tvN)

初回放送時は視聴率4.2%でまずまずといった滑り出しを切ったものの、2話以降は3%台で推移。放送開始前から注目を浴びヒットを予感させていた作品にしては意外な数字となった。

一部ではこれに対し、原作が中国の小説である点が関係しているのではないかとの見方が。

自国のカルチャーを中国文化のように演出した作品が度々議論となってきた韓国のドラマ界。歴史の絡んだ敏感な部分であるだけに、“またか・・”と背を向けた人がいたのではないかと見られている。

しかし本作は前出で紹介した作品とは異なり、最終話で最高視聴率4.8%を記録。良い視聴率とはいえないものの有終の美を飾った。どうやらパク・ヒョンシクの人気が手伝ったようだ。


青春超壁<

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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