• SBSドラマ『わずか1000ウォンの弁護士』が早期終了を発表。
  • “信じて見る俳優”こと、ナムグン・ミンを主演に迎え、視聴率と話題性の高い週末ドラマとして好評を得ている。
  • それだけに、このような選択は異例とも言える‥しかし、この決断の裏には制作側の熱い思いがあるという。

俳優のナムグン・ミンが主演を務める、SBSドラマ『わずか1000ウォンの弁護士』が早期終了を発表しました。

その裏には一体何が?早期終了を発表したSBS『わずか1000ウォンの弁護士』

早期終了を発表したSBS『わずか1000ウォンの弁護士』。その理由とは‥(画像出典:SBS)

当初、14部作で企画されていた本作ですが、2話分を縮小した12部作で終了するとのことです。

通常であれば、視聴率の低迷や議論に巻き込まれたなど、ネガティブな理由により決断される”早期終了”ですが、『わずか1000ウォンの弁護士』は8%の視聴率で始まり、放送を重ねるごとに数字は上昇。10月15日に放送された第8話では、首都圏の視聴率が15.6%を記録するほどの人気を得ています。

今年最高の話題作に浮上したENA(Netflix)『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』とも似たような視聴率を描いており、この勢いに乗れば、それよりもさらに高い視聴率を記録する可能性があると見られています。

また、本放送だけでなく再放送での視聴率も3~4%を記録するほど話題性も高い作品とあって、多くの好評を得ていることが分かります。

しかし、ビッグウェーブに乗ったかのような称賛を浴びる中、放送局側は「完成度のために短縮する」と発表。ドラマのクオリティーを高めるため、2話ほど縮小するとのことでした。

これに対し、視聴者からは「延長しても足りないのに早期終了だなんて」と戸惑いの声も聞かれています。

ファンからは「さすが!」との声が届いている。ナムグン・ミン主演作だけに、高い視聴率と話題性を獲得。

ナムグン・ミン主演作だけに、高い視聴率と話題性を獲得。ファンからは「さすが!」との声が届いている(画像出典:SBS)

これまでの韓国ドラマでは、これほどの好視聴率を記録した作品はストーリーを延長する傾向にありました。そのまま高い視聴率をキープでき、その結果、輝かしい成績や記録を収められるからです。

過去、有名な時代劇では、多くの好評を受けたことでストーリーを再三にわたり延長。高い視聴率は取れたものの、お茶の間からは「増やし過ぎ」とのお叱りを受けたというエピソードもあるほど。

今回、このような”慣例”とも言える延長パターンを避け、あえて勇気ある決断をした『わずか1000ウォンの弁護士』。視聴率よりも作品の面白さや完成度を追求した結果と言えます。

最終話を迎え、視聴者が作品を振り返った時に”良い作品だった”と思わせるためではないでしょうか。これは、韓国ではめずらしい決断と言え、ドラマ界に新しい風潮をもたらせたとも言えるでしょう。

『わずか1000ウォンの弁護士』は、受任料はたった1000ウォン(約100円)、しかし実力は最高の弁護士が、金持ちの”*ポプクラジ”&代金の高い弁護士たちと対抗し戦う痛快な法廷活劇です。

*ポプクラジ:韓国語の法律(법률/ポプリュル)と、ドジョウ(미꾸라지/ミクラジ)を合わせた造語。人脈や財力を持ち、法の抜け穴から逃げ出すのがうまい人のこと。

日本ではDisney+(ディズニープラス)で視聴でき、早くも韓国ドラマファンの話題をさらっている作品です。

それだけに早期終了を惜しむ声も聞かれますが、それほどの良作を誕生させた制作側、主演を務めた”*信じて見る俳優”ナムグン・ミンに対し、「さすが」との称賛の声も多く届けられています。

*信じて見る俳優:優れた演技力で安心して鑑賞できる俳優のこと。

星野沙

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