6月11日に韓国で放送された人気ドラマ『ペントハウス3』で、登場した人物の服装や髪形が「人種差別的だ」と指摘され、議論へと発展。演じた俳優が謝罪するに至った。そして同月14日に放送された『ラケット少年団』でも同様の問題が発生し、再び人種差別が問題提起されている。
良くも悪くも、大衆に知られると”有名税”という言葉がついてまわる。これから記述するテーマが大きな問題となったのも、韓国ドラマが世界の様々な場所で観られるようになったことから発生した”有名税”なのかもしれない。
韓国で大きな人気を集め、ついにシーズン3の放送が始まったSBSドラマ『ペントハウス3』。6月11日放送回で、俳優のパク・ウンソクがアレックスという役で登場したのだが、その出で立ちがドレッドヘア、体中にタトゥーという破格的な姿だった。

「黒人を馬鹿にした表現だ」と批判を受けたペントハウス側(画像出典:SBSドラマ)
これを観た海外視聴者が「黒人を馬鹿にした表現だ」と人種差別を強調。パク・ウンソクは自身のSNSを通して「アフリカ系アメリカ人を嘲笑する意図はなかった。このキャラクターのせいで傷ついた方に心から謝罪したい」と伝えている。
その後、追って制作陣も「特定の人種や文化を戯画化するつもりはなかった」と述べた。
しかし、この議論の舌の根も乾かぬ同月14日、SBS『ラケット少年団』でも人種差別問題が発生する。
インドネシアをヒール役に仕立てた方法に批判殺到
『ラケット少年団』の5話では、インドネシアのジャカルタで開催された、国際大会のエピソードが描かれた。

遠征先の背景で差別的表現があったと抗議を受けたドラマ『ラケット少年団』。(画像出典:SBS DRAMA 公式Instagram)
劇中でペン監督(アン・ネサン)が「宿舎の状態も良くないし、自分たちは本番と同じ競技場で練習するのに、我々はエアコンも効かないボロボロの競技場で練習させられている」と不満を口にする。また、試合のシーンでも、ホームのファンにブーイングされたり、国旗を破かれたりするなど、韓国に不利な状況というシチュエーションが放映された。
これを観たインドネシアの視聴者は憤慨し「国に対する侮辱だ」と制作陣にオンライン上で抗議する事態へと発展、ドラマの公式アカウントに謝罪文を掲載している。
現在、韓国ドラマは国際的に人気を集めており、以前にも増して気軽に韓ドラを楽しむことができる環境にある。そして韓国のドラマ制作会社も、世界を意識しながらドラマ制作に取り掛かっている。しかし、世界を意識するならば、これまで以上に国際文化への配慮を怠ってはならない。
『ラケット少年団』だけで言えば、韓国のみの放送ならばここまで大きな問題にはならなかった可能性はある。しかし、Netflix(ネットフリックス)で同時配信されているため、ストリーミング権を取得した国ならば視聴することが可能だ。ましてやリアルな国際試合を描くとなれば、作品のモニタリングは神経質になり過ぎるくらい、意識しなければならなかったことは否めない。
しかも、2作品とも地上波チャンネルのSBS制作であるという点を見ても、会社全体による意識向上は必至だろう。
昨年6月には、BLACKPINKがインドのネットユーザーから怒りを買ったことも記憶に新しい。
BLACKPINKは当時、およそ1年2カ月ぶりに『How You Like That』でカムバック。ミュージックビデオの中に、床に置かれたガネーシャが登場したことで「インド人として、あらゆる宗教と文化を尊重」「ガネーシャを床に置くなどあるまじき行為だ」などと、YGエンターテインメントに謝罪要求とMV削除の署名活動が行われた。
結局、矢面に立たされるのは、出演していた演者であり、アーティストたちである。
親指を立てるジェスチャー(ハンズアップ)1つ取っても、英語圏や日本では良い意味だが、中東、西アフリカ、南アメリカでは侮蔑の意味となる。国境を越えるということは、それほどまでに一挙手一投足に注意を払う必要があるのだ。
韓国作品がグローバルに広まっていくことがデフォルトとなりつつある今、誰しもが世界のあらゆる文化や宗教を、学びなおす過渡期がきたのかもしれない。
編集部おすすめ記事
-
イ・ジョンソク、9年目のエリート弁護士に変身!共感と余韻を残す「瑞草洞」の職場物語
-
【ABEMA】短いから電車でサクッと楽しむ!今なら無料で観られる韓国ドラマ5選
-
パク・ボゴム主演「グッドボーイ」がついに始動!5月最終週 最新韓国ドラマ視聴率ランキング1位~13位
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
【ABEMA】短いから電車でサクッと楽しむ!今なら無料で観られる韓国ドラマ5選
-
イ・ジョンソク、9年目のエリート弁護士に変身!共感と余韻を残す「瑞草洞」の職場物語
-
ENHYPEN、致命的なダンスに心を奪われる・・「Bad Desire」で描く濃密なファンタジー
-
7時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
キム・ゴウン「CHANEL」のイベントに出席するため日本へ出国!(PHOTO5枚)
-
7時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
TWS、ブランド「Wacky WiLLy」のフラッグシップストア オープン記念イベントに出席!(PHOTO33枚)
-
7時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
KiiiKiiiが圧巻の4カ月連続1位!「25年6月新人K-POPグループブランド評判」ベスト5
-
ダークなヤツが勢揃い!今週末(6月6日~)BS・CSで観られる「クライム」韓国映画4選
-
パク・ボゴム主演「グッドボーイ」がついに始動!5月最終週 最新韓国ドラマ視聴率ランキング1位~13位
-
KiiiKiii & UNIS「ALL LOUD KT POP」に出演するため台湾へ出国!(PHOTO13枚)
-
IVE「ALL LOUD KT POP」に出演するため台湾へ出国!(PHOTO12枚)
-
aespa ジゼル、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO10枚)
-
BOYNEXTDOOR テサン & ウナク、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO9枚)
-
キム・ソンホ、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO9枚)
-
イ・ミンジョン、ブランド「LOEWE」のイベントに出席!(PHOTO5枚)
-
近年話題の注目作品が多数!6月配信開始 VOD韓国映画10選
-
韓国ドラマの思わぬ楽しみ方!観るだけで満腹「韓国料理」が堪能できる作品5選
-
「第2次韓流ブーム」タイムカプセル開封!2010年人気韓国ロマンスドラマ どこで観られる?
-
“輝き”は世界級!BABYMONSTER ルカ「K-POP日本人女性メンバー」アンケートで5カ月連続1位
-
トラウマを抱える大人へ贈る童話‥放送から5年、もう一度観たい韓ドラ「サイコだけど大丈夫」
-
現場では“天使”と呼ばれていた?イ・ジェウク×チョ・ボアの「呑金/タングム」姉弟ケミに注目
-
パク・ボゴム & キム・ソヒョンら、JTBC新ドラマ「グッドボーイ」の制作発表会に出席!(PHOTO31枚)
-
“緊張感の中の自由” ITZY、新アルバムのコンセプトでカムバック期待最高潮
-
AtHeart、プレデビュー曲「Good Girl」で予測不能な中毒性・・K-POPに新たな衝撃
-
IUとASTRO チャウヌが魅せた“青春の静かな奇跡”「美人」MVが語る新しい愛の形
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。