- 韓ドラ界は現在、中堅女優の活躍が目立ち若手が脚光を浴びることが難しい状況にある。
- しかしそんな中、目まぐるしい活躍を見せ注目を浴びているのが、パク・ウンビンとハン・ソヒだ。
- Danmee(ダンミ)で先日からはじまった企画”韓ドラの天秤”シリーズの1つとして、今回は2人を取り上げ天秤にかける。
韓国のドラマ界は現在、ソン・ヘギョやソン・イェジンなど30代半ば~40代の女優がメインとなり盛り上げている。
若手に分類される20~30代前半ごろまでの役者は中堅の彼女たちの陰に隠れ、そこまで脚光を浴びる機会が多くない。
しかしそんな中、この風潮に逆らうかのように目まぐるしい活躍をする若手女優が。パク・ウンビンとハン・ソヒだ。
本記事では、”ポスト韓ドラの女王”と言わんばかりに華やかな活動を繰り広げる2人を天秤にかける。
キャリア
“韓ドラ界を盛り上げる若手女優”という点において共通している、パク・ウンビンとハン・ソヒ。年齢はたった2歳差だが、両者のキャリアには決定的な違いがある。
4歳(本記事の年齢は全て日本年齢)の時に子ども服モデルとしてデビューしたパク・ウンビンは、1998年に放送された『白夜』(SBS)で本格的に子役業をスタート。ドラマ界ではソン・ヘギョやキム・ハヌル、ハン・ジミン、ムン・ソリなどそうそうたる女優陣の子ども時代を担当し、着実にエリート街道を歩む。
そして19歳からは誰かの子ども時代を演じる役者ではなく、メインロールを飾る主演として劇を盛り上げる立場に。デビュー以降現在まで、約27年間これといった空白期間なしに走り続けている。
一方ハン・ソヒは、21歳の時にSHINee(シャイニー)の楽曲『Tell Me What To Do』のMVに出演して芸能活動をはじめ、ドラマ界には2017年に『ひと夏の奇跡~waiting for you』(SBS)で足を踏み入れた。
すると翌年『100日の朗君様』(tvN/2018)で大衆に知られるようになり、『夫婦の世界』(JTBC/2020)で一躍有名に。いずれも脇役だったが彼女の名前を世間に知らせるには十分だった。
今年芸能生活7年目を迎えるハン・ソヒ、キャリアでみるとパク・ウンビンの4分の1程度だが短期間で目覚ましい活躍を見せている。
代表作&受賞歴
芸能人生の長さやその歩み方に違いがある2人だが、それぞれを象徴するドラマや演技力の高さを表すバロメーターの1つともなる受賞歴はどうだろうか。
パク・ウンビンの代表作といえば、『恋慕』(KBS2/2021)と、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENA/2022)だ。
前者では、凛々しい国王を見事に描き出したかと思えば、相手役のロウン(SF9)と繰り広げる甘ったるいロマンス演技まで披露し、『2021 KBS演技大賞』で最優秀賞をはじめ、人気賞、ロウンと共にカップル賞に輝いている。
また後者では自閉症スペクトラム症の弁護士を熱演、シンドローム級のブームを巻き起こし、世間に”さすがパク・ウンビン”と言わしめた。韓国のゴールデングローブ賞と言われる『百想芸術大賞』でTV部門の大賞を受賞し、その他複数の授賞式で栄誉ある賞を手にしたのは当然ともいえる結果だった。
ではハン・ソヒはどうだろうか。彼女といえばなんといっても、前出の『夫婦の世界』での不倫相手役が強烈な印象を残しており、キム・ヒエやパク・へジュンなど、ベテラン勢に埋もれることのない好演を繰り広げ物語をより一層盛り上げた。
惜しくも受賞は逃したものの、『第56回 百想芸術大賞』でTV部門の新人賞にノミネートされたほどだ。
その他、主に10~20代の支持を得た『わかっていても』(JTBC/2021)や、アクションまでこなせることを証明した『マイネーム:偽りと復讐』(Netflix/2021)も彼女を代表する作品で、『第6回Asia Artist Awards(アジアアーティストアワード/AAA)』では両作での好演が認められ、俳優部門のベストアーティスト賞に輝いている。
代表作でいえばほぼ互角の戦いといっても過言ではない2人だが、受賞歴で見るとややパク・ウンビンがリードしている印象。長年に渡り磨き上げてきた演技力がものを言ったのだろうか、『百想芸術大賞』でタイトルを取ったのはパク・ウンビンの芸能人生において輝かしい功績の1つとなった。
共通点
キャリアや受賞歴に違いがあるパク・ウンビンとハン・ソヒ。もっといえば、配役を受けるキャラクターの傾向まで異なる2人だが実は意外にも共通点が。
それは、”女性が憧れる女性である”という点。同性から支持を得る方が息が長いと言われる韓国芸能界において、スター冥利に尽きるといっても過言ではない。
まずパク・ウンビンは、ピュアで明るくそれでいてどこか芯の強さを感じさせるものが。子役から着実にステップアップしてきたのが関係しているのだろうか、現在の地位に君臨するまでの努力や熱意のようなものを感じさせ、その生き様に魅了される人が多い。
ハン・ソヒが注目されるのもパク・ウンビンと同様の理由だ。彼女の言動の1つ1つから滲み出てくる人生観やライフスタイルがかっこいいと言われている。
例えば、以前に喫煙写真やデビュー前に入れたタトゥーがイシューとなったことがあったが「過去の私も私だ」と発言、一切ごまかすことなく堂々たる態度で対応し飾らない姿が話題に。
彼女の場合、女優という概念にとらわれない常に自分に正直なスタイルが支持されており、ワイルドでたまに無気力に見える姿までも愛されている。
スター女優として韓ドラ界を牽引しているパク・ウンビンとハン・ソヒ。それぞれ独自のスタイルで歩んでいるが、2人が韓国ドラマの未来を背負っている存在であるのは間違いないなさそうだ。
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