TV CHOSUN『結婚作詞・離婚作曲』のシーズン1と2に出演して、完璧なビジュアルが一際目を引いた俳優のソンフンは、撮影時に約70回もビンタを受けたという。過去には演技力議論もあったが、過酷な状況にも屈することなく、演技に磨きをかけてきた。

TV CHOSUNの人気ドラマ『結婚作詞・離婚作曲』のシーズン1と2に出演し、体格の良さとルックスのかっこよさで、一際目を引いた俳優のソンフン。

俳優のソンフンは、TV CHOSUN『結婚作詞・離婚作曲』のシーズン1と2に出演した

TV CHOSUN『結婚作詞・離婚作曲』のシーズン1と2に出演した俳優のソンフン(画像出典:TV CHOSUN)

劇中、ラジオDJのプ・へリョン(イ・ガリョン扮/以下、へリョン)の華やかで堂々とした部分に惚れて結婚したものの、彼女の自己中心的な行動に疲れてしまい、やがて正反対の女性に心を奪われて不倫してしまう夫、パン・サヒョン(以下、サヒョン)役を演じた。

撮影時は苦労した点があったようで、最近、韓国のあるバラエティー番組に出演したソンフンが、当時の撮影秘話を明かした。

それによると、不倫が妻にばれたサヒョンは、へリョンからビンタされるシーンが複数回登場するのだが、なんと合計すると、撮影時に約70回ものビンタを受けたという。

TV CHOSUN『結婚作詞・離婚作曲』のシーズン2でソンフンがビンタされた1幕

ソンフンがTV CHOSUN『結婚作詞・離婚作曲』のシーズン2でビンタされたシーン(画像出典:YouTube TV CHOSUN 映像キャプチャー)

叩かれる瞬間に少し避けることで、衝撃を逃がすことができるものの、画面上では避けたことが目立ってしまうため、あえて真っ向からビンタを受けたそうだ。

俳優としての責任感をひしひしと感じるエピソードだが、惜しくもソンフンは、韓国では度々、演技力の低さが議論を呼んできた。

最初に批判を受けたのは、彼のドラマデビュー作品SBS『芙蓉閣の女たち〜新妓生伝(2011)』でのことだった。

ソンフンは、SBS『芙蓉閣の女たち〜新妓生伝(2011)』がデビュー作だ

ソンフンのデビュー作、SBS『芙蓉閣の女たち〜新妓生伝(2011)』(画像出典:SBS)

当時、韓国のあるメディアは、ソンフンの演技を、「他の新人俳優たちが徐々に安定した演技力を披露する反面、いまだ不自然な目の演技で、ドラマの没入を妨害している」と報じた。

ソンフンは、芸能科や演劇科のある学校を卒業した同ドラマの共演者とは異なり、演技とは全く接点のない、元水泳選手から俳優になった人物。

2002年全国水泳大会で新記録(パタフライ)を更新したこともある程の実力ある選手だったのだが、度重なるけがに加え、他の選手の台頭が決定打となり引退を決意して俳優の道に進んだ。

同ドラマへの出演は、同じ所属事務所の俳優のオーディションについて行ったところ、主役に抜擢されたためだったという。

自ら演技の道に進んだものの、他の俳優に比べて準備が十分でなかったのかもしれない。

デビュー作での演技が色濃く残ったのか、その後も、新ドラマへの出演が決定するなど、折に触れ、韓国のネット上では彼の演技力を心配する声が挙がり、記事にするメディアも少なくなかった。

しかし、徐々に評価に変化があるのも事実で、『結婚作詞・離婚作曲』では好評を得ており、デビュー作以降も数々のドラマに出演を続けている。

現在は女優イム・スヒャンと共に、SBSドラマ『私たちは今日から』に出演中だ。

ソンフンが、SBSドラマ『私たちは今日から』の製作発表会に出席した

SBSドラマ『私たちは今日から』の製作発表会に出席したソンフン(画像出典:SBS)

同ドラマは、婚前純潔を守ってきたオウリ(イム・スヒャン扮)が意外な事故で、コスメティックスグループ代表のラファエル(ソンフン扮)の子どもを授かることになって起こる、ロマンチックコメディー騒動を描いている。

韓国では順調な滑り出しを見せており、ソンフンも、幅広い演技でキャラクターの魅力を最大化しているとの評価を受けている。

演技力の腕を磨き続けている今後の彼の活躍に、一層期待が寄せられる。

(投稿:西谷瀬里)




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