• 8月29日、『于氏王后』のパート1(1~4話)が韓国で公開された。
  • チ・チャンウクの時代劇復帰作で、豪華役者陣が勢揃いした話題の期待作だ。
  • 19禁シーンが、高い作品性を遮るとして公開されるやいなや議論を巻き起こしている。
『于氏王后』は、8月29日にパート1が公開された

8月29日にパート1が公開された『于氏王后』(画像出典:TVING)

8月29日、TVINGの新作時代劇『于氏王后』のパート1(1~4話)が韓国で公開された。

チ・チャンウクをはじめ豪華役者陣がキャストに名を連ねるとして、放送開始前から話題を集めていた作品だ。

300億ウォン(約30億円)という莫大な制作費が投入されたことでも知られており、大ヒットを予感させているドラマの1つ。

ところが本国では一部視聴者の間で「19禁(19歳未満視聴不可)シーン」を巡って早くも議論が巻き起こっている。

本作は、突然この世を去った王の死後、王位を狙う王子たちと権力を握ろうとする5つの部族から標的となった于氏王后が、24時間内に新しい王を立てるため孤軍奮闘する追撃アクション時代劇だ。

于氏王后に扮するのは、若手ながら数々の作品をヒットへと導いてきたチョン・ジョンソ。『屋根部屋のプリンス』(SBS/2012)などで知られるチョン・ユミが、于氏王后の実姉を演じている。

また、モデル出身で演技もルックスも抜群なイ・スヒョクが、気性の激しい第3王子役を、どんな役にでもなりきってしまうカメレオン俳優キム・ムヨルは、高句麗最高の戦略家である宰相ウルパソ役だ。

そして、大ヒット作『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』(MBC/2013)以来、約11年ぶりに時代劇に復帰したチ・チャンウクが演じるのは、于氏王后の夫で高句麗の王コ・ナンム。

演技力はもちろんネームバリューにおいても申し分のない豪華役者陣が勢揃いし、制作費まで惜しみなく投入された本作。本国ではウェルメイド作品になるのではないかと注目を集めていた。

チ・チャンウクとチョン・ジョンソは、『于氏王后』で主演を務めている

『于氏王后』で主演を務めているチ・チャンウク(左)と、チョン・ジョンソ(画像出典:TVING)

しかしパート1が公開されるやいなや、過激な露出シーンが多いという声がちらほら。なかには、「ストーリーとは関係がないのでは?」や、「物語への没入を妨げる」といった意見まで登場することに。

特に、多くの視聴者が反応したのが第1話の一幕。脇役を務めた女優の身体を露骨に映したシーンが長尺であったことに、疑問を呈した人が多かったようだ。

それ以外にも、第2話で繰り広げられる女性同士のベッドシーンが話題となり、「絶対に必要な場面だったのか? ただ刺激的なシーンを盛り込んだだけなのでは?」という声が。

話題性や世間の関心を集めるきっかけとなりうる要素ではあるが、破格的な描写によって高い作品性が遮られるのを憂慮する視聴者が現れた。

とはいえ、さすが期待作。議論が巻き起こるも、どこ吹く風の『于氏王后』は、壮大なスケールで繰り広げられる戦争シーンや、映画を彷彿とさせる演出、個性溢れる登場人物、スピード感のあるストーリー展開、手に汗に握る追撃シーンは好評を得ている。

また、完成度の高いCGや緊迫した権力争い、三国志をベースに想像力を加え実在した歴史上の人物を新たな解釈で描いた物語も面白いと話題に。

そしてなんといっても、韓国を代表する錚々たる役者陣の演技バトルに魅力を感じた視聴者が多く、続編への期待を膨らませる人が。

9月12日にパート2(5~8話)の公開を控えているなか、早くも今年最高の時代劇になるのではないかと言われている。

残念ながら2024年9月2日現在、日本では視聴することができないが、今後の配信情報が待ち遠しい1作だ。


『于氏王后』予告編(映像出典:TVING)

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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