軍事訓練所に入所しなかったチャン・グンソク。既に囁かれる優遇措置疑惑。

人気俳優 チャン・グンソクが本日(16日)社会服務研修センターに入所し、2年間の代替服務をすることになった。

チャン・グンソクに乗っているとされる黒い車

チャン・グンソクに乗っているとされる黒い車(出典:Sports Today)

チャン・グンソクを見送るため集まったファン

チャン・グンソクを見送るため集まったファン(出典:Sports Today)

チャン・グンソクは16日、基礎軍事訓練所ではなく、忠清北道報恩の社会服務研修センターに入所した。
一般的な流れである、軍事訓練所入所→社会服務要員としての代替服務というステップではなく、社会服務研修センターに入所したため、疑問視する声が高い。

軍事訓練所入所

韓国の軍事訓練所入所

韓国で軍隊の経験を持つ男性なら、その期間が年齢によって多少異なるが、同じことを口にする。

「何で、チャン・グンソクは基礎軍事訓練所に行かなかったのか。」

チャン・グンソクは持病である、双極性障害(そううつ病)により、兵役4級の判定を受けた。
しかし、いくら現役(一般兵士として服務)でなくても、最初のプロセスは基礎軍事訓練所への入所である。

一般現役兵士は、基礎軍事訓練所を退所後、自隊配置(自分が服務する部隊に配置される)になり、およそ2年近く努める。
代替服務でも例外ではない。代替服務要員も、元々は軍人だから、基礎軍事訓練は必修である。

そのため、多くの代替服務要員は軍人として服務はしないものの、基礎軍事訓練(4週間)は必ず参加するのが、韓国での一般常識であり、チャン・グンソクの社会服務研修センター入所は、まさに韓国での一般的な常識を破ったものになる。
しかも、社会服務研修センターでの研修は5日間だけで、本格的な社会服務要員になったら、自宅から指定の施設に通勤する生活を送ることになる。

そのせいか、既に韓国ではチャン・グンソクの社会服務研修センター入所に対して、有名芸能人への優遇措置ではないかと囁かれ始めた。

しかし、韓国の代替服務要員制度をよく確認してみると、何故チャン・グンソクが軍事訓練所入所ではなく、社会服務研修センターに入所したのかがすぐ分かる。
韓国の兵役法 第21項をみると、このような記述がある。

●1990年以前生まれ補充役(代替服務)に編入となった者で、精神疾患で兵役4級の判定を受けた者は基礎軍事訓練所への入所が免除となる。

つまり、チャン・グンソクの社会服務研修センター入所は優遇措置でもなければ、違法でもない。

チャン・グンソクが軍事訓練所の代わりに入所した清北道報恩の社会服務研修センター

チャン・グンソクが軍事訓練所の代わりに入所した清北道報恩の社会服務研修センター

これを受け、韓国のネットユーザーの反応は冷ややかなものばかりである。
入隊や軍隊生活に対する一般人の反応は日本人の想像を超えるのが韓国である。

特に人生で一番輝くとされる20代で約2年間という時間を、家族や親友と離れ離れになり、厳しい訓練を耐えた経験を持つ男性からは「あいつ、非常に計算高いな..」「ステージに立つと、あんだけ元気なのに、何故入隊になると、皆病人になるだろう?」「一般人なら無理だよね?有名芸能人だから可能なこと」「言わば、韓国病でしょう。金持ってる連中だから可能だね。金がないと無駄死するしかないな..この国は」といった反応が出ている。

社会服務要員

社会服務要員

一方所属事務所ツリージェイカンパニー側は「チャン・グンソクは双極性障害を克服するために最善を尽くした、その過程で後遺症を経験しながらも、本人自ら(現役入隊のため)努力したが、満足できる結果を得られず、申し訳ないと思う」とコメントを残した。

チャン・グンソク本人もファンに向け「いつかこの日が来ると覚悟していた。この2年間は、自分の人生にとって何よりも大事な時間にしたい」と入隊に対する心境を残した。

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