- 11月16日の『welcome to NCT Universe』には、NCT 127(エヌシーティーイリチル)のテヨン、ユウタ、ドヨン、ジョンウ、マークの5人が登場。
- ユウタは、SMルーキーズの日本人メンバーショウヘイから「どうやって韓国語を勉強したのか」と質問され、先輩らしいアドバイスを伝授した。
- SМエンターテインメントで、日本人練習生第1号となった彼は、デビュー当初に言語で苦い経験を味わったのだが、“ポジティブ思考”で乗り越えたことを明かしている。
日本のテレビ番組『welcome to NCT Universe』が11月16日から始まり、NCT(エヌシーティー)メンバーがSM ROOKIES(ルーキーズ)を激励した。

NCTメンバーとしてデビューしてまだ数カ月の頃のユウタ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
SM ROOKIESとは、SМエンターテインメント(以下、SМ)に所属するデビュー前の公開練習生のことで、現在はスンハン、ウンソク、ショウヘイがSM ROOKIESメンバーとしてメディアにお披露目されている。
そして同番組に、NCTメンバーのソンチャンとショウタロウと共に登場し、先輩とトークを展開。
日本人メンバーのショウヘイは「日本語でユウタ先輩に質問したいです」と言うと「どうやって韓国語を覚えたのですか?」と尋ねた。
するとユウタは「チームには役割があるから、わからない言葉はメンバーに頼っていいし、逆に日本で活動する時は、自分が引っ張って助け合うことが大事」とアドバイス。
「メンバーとは、たくさんけんかして今がある。それさえも笑える日が絶対に来るから、くじけず頑張って」と言い、ショウヘイは納得の表情を見せるのだった。
ユウタはテレビで東方神起を観て魅了され、彼らの背中を負うべく17歳の時に単身韓国へ。以降、SМで“日本人練習生第1号”としてデビューを夢見ていたのは、ファンの間では有名な話。

ユウタ(右から2番目)は、正式デビュ-が決定する前、約5カ月ほど『アブノーマル会談』にレギュラー出演。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
今夏に出演した『マツコ会議(NTV)』出演時には、「練習生時代は、翻訳機を使って同僚たちとけんかをしていた」と語り、困ることなく韓国語を使えるようになったのは、滞在から2年ほど経った頃だったと言及している。
そんな彼は、まだSM ROOKIES時代だった2015年に、韓国のトーク(討論)番組『アブノーマル会談(JTBC)』へ、日本代表としてレギュラー出演していた。
頭の回転が早く、話術の達者な猛者(パネラー)たちの中に、まだ韓国に来て浅いユウタが参加しても、語彙力で勝ち目のない事は火を見るよりも明らかだった。

くじけることなく、韓国語の実力を手に入れた。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
案の定、発言の少ないユウタを見た視聴者からは「語彙力が足りない」「実力不足」「もっと発言するべき」と多くの批判を受けることに。
また、共演者である中国代表として出演していたチャン・ウィアンからたびたびターゲットにされ、文化についての舌戦を繰り広げた。
しかし出演を重ねるうちに、韓国語の実力とユウタの認知度が向上し始める。
パネラーの意見を真剣に聞き、自身の意見をきっちり伝える姿に加え、持ち前の愛らしさも相まった結果、気付けばお茶の間から愛される存在へと変化を遂げるのだった。
ユウタはこの時のことを「あの時の経験のおかげで、韓国語の勉強をたくさんする機会を得た。だんだん難しい語彙も理解できるようになり、実力が伸びたことを実感した」と振り返っている。
「何もかも投げ出して、日本へ帰ろうと本気で思ったことがある」とかつて語っていたように、悔しい思いや扱いを受けた経験が、我々の想像をはるかに超えるだろうことは想像に難くない。

デビューから6年、貫禄すらうかがえる最近のユウタ。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
それでも家族に励まされ、自分の中の負けず嫌いな部分やポジティブ思考をフルに使い、SМ内における“日本人メンバー”という道を、見事に作り上げた。
今やユウタは、インスタグラムフォロワー数が日本人男性タレントで堂々の1位を飾るなど、日韓を超えたグローバルなメジャーアーティストとして、その名を轟かせている。
2022年は俳優デビューを果たすなど、特に“飛躍の年”と言えるほどの活躍を見せた彼が、今見つめている世界は、どんな景色だろうか。
それはきっと、血の滲むような努力をした者にしか見えない、美しい景色なのだろう。
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