韓国のガールズグループLE SSERAFI(ル セラフィム)が、日本のTBS系音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』に出演し、活動中止中のメンバーを含めた6人全員でのパフォーマンスを披露した。これについて韓国では「日本だから可能なこと」という意見が出ているようだ。
韓国のガールズグループ、LE SSERAFIM(ル セラフィム)が、日本のTBS系音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』に出演した。
ところが、放送を見たファンに衝撃が走る。その理由は、校内暴力疑惑に包まれ、現在は活動を中止しているメンバー キム・ガラムの姿があったからだ。
6月20日、日本の音楽番組に登場したLE SSERAFIMは、完全体の6人でのステージを披露した。
番組の公式Twitterによると、パフォーマンス映像の収録は5月とのことで、キム・ガラムが活動中止前に6人全員で撮影を行ったようだ。
そして、番組放送と同日に発売となった日本のファッション雑誌non-no(ノンノ)の8月号増刊でも、LE SSERAFIMは、6人全員で表紙を飾っている。
この「日本では6人、韓国では5人で活動」は、韓国のネット上で大きな話題となっており、韓国経済専門メディアである韓経ドットコム(hankyung.com)では、「LE SSERAFIMの完全体活動は”日本だから可能”という意見も出ている」と報じている。
これは一体どういう意味なのだろうか。
まず前提として、韓国では日本由来の外来語として、”いじめ”という言葉がとても有名だという。
かつて、日本の”いじめ”問題が韓国のマスコミに初めて報じられ、1990年代半ば頃には、日本での”いじめ”による残念な事件が大々的に報じられるようなった。
そこで韓国で、”いじめ”という言葉が広まっていくと同時に、世間一般には「日本は”いじめ”が多い国」という印象も広がってしまう。
さらには「日本では”いじめ”は日常茶飯事だ」「日本は”いじめ”に対して鈍くなっている」という捉え方をもされるようになってしまったようだ。
このことは「日本は”いじめ”文化が定着したと言えるほど、”いじめ”は自然な現象」と報道されていることからも推測できる。
よって韓国では、「キム・ガラムの活動は、日本では特に逆風がないから問題ないのでは?」という理解につながるのだろう。
今回の報道により、韓国では「韓国と日本ではそもそも”いじめ”の捉え方が違うから」と考えられていることが浮き彫りになった、と言えるのではないだろうか。
日本で放送された6人でのパフォーマンスは、単純に収録が活動中止前に行われたからなのか、事務所に何かしらの意図があったのかはわからないが、韓国メディアでは「日本だから、完全体で放送できた」と伝えている。
(構成:酒井知亜)
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