‘日本の晴れ男’として有名な、元プロテニスプレイヤー松岡修造さんのエピソードをご存知だろうか。

松岡修造さんが訪問する場所は、晴れて暑すぎるほど気温が上がり、居なくなった場所は天気が悪くなって、気温が大幅に下がるといった伝説だ。

ツイッター(Twitter)では、松岡修造さんの居場所を追いかける‘いまどこ修造’なるアカウントも存在するほど。

実は、韓国でも‘この人が居るところは自然災害が起きない’と言われている有名人がいるが、それは俳優のイ・スンギ(ハングル 이승기)だ。

‘いまどこ修造’ならぬ、‘いまどこイ・スンギ’と一部の韓国のネットユーザーたちから呼ばれ、彼の伝説を信じる純粋な人々で溢れている。

自然災害を免れたエピソード

数々の自然災害を免れてきたイ・スンギ（画像出典：イ・スンギ Instagram）

非常に偶然かもしれないが、イ・スンギは過去にかなりの数の災害を避けており、彼がいる所は自然災害が起こらないという迷信が語り継がれている。

その代表的なエピソードがこちらだ。

2011年3月10日、当時イ・スンギはドラマ「僕の彼女は九尾狐(原題 내 여자친구는 구미호)」のプロモーションで日本を訪れる予定だったが、バラエティー番組「1泊2日(原題 1박2일)」の撮影のために来日をキャンセル、次の日である3月11日、日本は東日本大震災に見舞われた。

2011年9月15日、韓国ではブラックアウト寸前の大規模な停電が起き深刻な事態だったのだが、イ・スンギは大宮で開催されるファンミーティングのため来日しており、停電の大変な事態を免れたという。

2012年、台風15号ボラヴェンが韓国に上陸した際、イ・スンギは来日中で、スケジュールを終えて彼が韓国に入国すると台風は韓国から反れたそうだ。

2018年、台風19号ソーリックが韓国に上陸した際、イ・スンギはバラエティー番組「チプサブイルチェ～師匠に弟子入り(原題 집사부일체)」の撮影でアメリカ・ロサンゼルスに発っており、スケジュールが終わり韓国に入国するとソーリックの勢力が弱まった。

2019年、台風13号レンレンが韓国に上陸した際も、バラティー番組の撮影でインドネシアにいたというイ・スンギ。

台風の勢力が弱まるように、イ・スンギが早く帰国をしてくれないかと人々が願ったそうだが、この頃からイ・スンギの伝説を信じる人々が急増したように思われる。

なぜ、人々はイ・スンギの居場所を探しているの?

今回、イ・スンギの自然災害を免れたエピソード伝えた背景には、現在世界中に拡散している‘新型コロナウイルス’が関係している。

日本でも連日メディアが報道しているように、韓国でも(1月28日午前の時点で)これまでに4人の感染を確認し、被害の拡大を防ぐために感染症対策を伝えている状況だ。

このような中で、イ・スンギの迷信を信じている純粋な一部の韓国のネットユーザーたちは、韓国で新型コロナウイルスが蔓延しないように「イ・スンギは今どこにいる？」「イ・スンギは韓国内にいるのか？」「韓国に居てくれ、イ・スンギ！」といった声を上げており、イ・スンギが自然災害を守ってくれる‘神’のような存在になっている。

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