- 2014年以降デビューしたガールズグループの中で、解散を余儀なくされたグループは19組にも及ぶ。
- この数字は、男性アイドルの9組(解散7組+契約終了2組)より倍以上だ。
- それには3つの理由があるそうだ。
昨年、韓国芸能界で最も話題となったのは、K-POP女性アイドルの台頭である。
特に、2021年年末~2022年にデビューを果たしたガールズグループの活躍は、まさに圧巻そのものだった。
![2022年デビューとともにグローバルスターとなったLE SSERAFIM](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2022/11/tp-lesserafim-pressconference.jpg)
2022年デビューとともにグローバルスターとなったLE SSERAFIM(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
IVE(アイヴ)、Kep1er(ケプラー)、NMIXX(エンミックス)、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)など、デビュー組とは思えないグローバル人気と、実力を兼ね備えたグループばかり。
「デビューと共に、“グローバルスター”というステータスへ一気に駆け上がる!」
と、華やかな側面だけが際立つK-POP界。実は、多くの女性アイドルが、試練と挫折を味わっているようだ。
2014年以降、ガールズグループは19組も解散
韓国の報道資料などによると、2014年以降デビューしたガールズグループの中で、解散を余儀なくされたグループは19組にも及ぶという。
Berry Good(ベリー・グッド)、SONAMOO(ソナム)、 CLC(シーエルシー)、APRIL(エイプリル)、BABA(ババ)、gugudan(クグダン)など、一度は名前を聞いた事のあるグループだろう。
![2022年1月解散となったAPRIL](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/06/tp-april-vlive.jpg)
2022年1月解散となったAPRIL(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
さらに現在、事務所との契約終了により、今後の去就が不安視されるグループが3組もいる。
この数字は、男性アイドルの9組(解散7組+契約終了2組)より倍以上だ。
その理由とは‥?
解散する女性アイドルの最も多い理由1.ファンダム
K-POP界の主な顧客は、女性ファンである。
そのため、男性アイドルはファンダムが作りやすいと言われており、大衆的な人気が低くてもファンダムのサポートにより、ある程度の“運営資金”が確保できる。
一方女性アイドルはというと、大衆的なヒット曲を出さない限り、テレビ出演の機会や、ファンダムを作る機会すら保証されない。
大手事務所出身のアイドルを除き、ある程度の知名度を確保したアイドルの面々を見ると、“ヒット曲”により生き残っているケースが多い。
理由2.いじめや仲間はずれ
近年、多く報じられているのが、いじめや仲間はずれといった、グループ内の不仲問題である。
一部のガールズグルーに至っては、警察が調査に乗り出すなど、大きな社会問題となっている。
ではなぜガールズグループには、このような不仲問題が多いのだろうか。
![グループ内の不仲問題でAOAを脱退したクォン・ミナ](https://danmee.jp/wp-content/uploads/2021/01/tp-aoa-mina-sns1-640x1024.jpg)
グループ内の不仲問題でAOAを脱退したクォン・ミナ (写真提供:©TOPSTAR NEWS)
中央日報(joongang.co.kr)は、その理由を“集団生活”にあると指摘する(2020年8月報道)。
以下、記事の一部(抜粋)。
「K-POPの集団生活文化は、他の国にはない独特なものである。アイドル文化の元祖と言われる日本でも、集団生活の例は少ない。それは、集団で生活すると、自ずと上下関係ができてしまい、弱者となったメンバーは、活動期間中ずっと苦しむ事になるため。これは男性アイドルより、女性アイドルに多く見られる傾向である」
そして同メディアは、男性アイドルも同じ境遇に遭う可能性はあるとした上で、“ある違い”が両者の間にあると捕捉する。
「男性アイドルにも(同じ弊害が)もちろんある。ただ、ファンダムの規模が大きい男性アイドルは、ファンから頻繁に監視されているため、事務所側が徹底して管理している」
理由3.相対的剥奪感
集団生活による不仲問題が、女性アイドルに多い理由として、メンバー間の“人気格差”もあるようだ。
演技活動やバラエティー番組出演など、特定メンバーの“独り勝ち”はよくあるパターン。
これは、メンバーの“相対的剥奪感”を引き起こし、やがてグループ存続の根幹を揺るがしかねない“不仲問題”へと発展する。
ファンダムの規模が大きくない女性アイドルを抱える事務所は、活路を模索したり収入源を確保するために、“売れそうなアイドル”を積極的に売り込みをしなければならないという、事務所側の“お財布事情”が関係しているようだ。
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