- 資金とインフラといったリソースを持つエンターテインメント企業だけが、勝ち残るK-POP界。
- 最近、新生の中小事務所のガールズグループ2組の快挙を成し遂げ、話題となっている。
- 2022年1月にデビューしたH1-KEYと、2022年11月にデビューしたFIFTY FIFTYだ。

世界NO.1アイドルグループBTSの成功は奇跡だった(画像出典:BIGHIT MUSIC)
K-POPのグローバル人気が凄まじい。
アジアで人気に火が付き、気が付けば、欧米やアフリカなどでも熱狂するファンが増加している。
このような人気により、1つのカルチャーだったK-POPは、巨大インダストリーになりつつある。
そして、資金とインフラといったリソースを持つエンターテインメント企業だけが、勝ち残るシステムが出来上がってしまった。
今やHYBE、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメントといった従来の“ビッグ4”に加え、Kakao、NAVER、CJが、K-POPの生態系を牛耳っている。
事実上、新生(もしく中小)のエンターテインメント企業からデビューしたアイドルグループは「成功する可能性がほぼゼロ」と言われているのだ。
しかし、そのような事例--新生・中小事務所からデビューをし、成功をおさえめるケースがまったくないとは限らない。
過去何度か、中小エンターテインメント企業のアイドルが、目を見張る偉業を達成し、世間を驚かせた事がある。
世間は彼・彼女たちを指して「10年に1度の奇跡」「中小ドールの奇跡」と、そのサクセスストーリーに騒いでいた。

2016年「中小ドールの奇跡」MAMAMOO(写真提供:©TOPSTAR NEWS)
代表的な事例としては、2011年のBEAST(ビースト)、INFINITE(インフィニット)、SISTAR(シスター)、2016年にはGFRIEND(ジーフレンド)、MAMAMOO(ママム)、BTS(防弾少年団)が挙げられる。
もちろん、その頻度は“10年に1度”ではないけれど、それほど滅多に起こらないような偉業なのである。
だが最近、新生の中小事務所のガールズグループ2組が、サクセスストーリーを超える“ミラクルストーリー”を書き下ろしている。
それは、2022年1月にデビューしたH1-KEY(ハイキー/GLG所属)と、2022年11月にデビューしたFIFTY FIFTY(フィフティーフィフティー/Attrakt所属)だ。

韓国音源チャートで大活躍中のH1-KEY(画像出典:GLG)
まずH1-KEYから。
彼女たちは、3月10日、韓国の音楽配信サイト『Bugs!』で、楽曲『建物の間に咲いたバラ』がリアルタイムチャート1位を記録した。同曲は1月5日に発売された1stミニアルバム『Rose Blossom』のタイトル曲であり、音源配信サイトMelonでも上位圏に名を連ねている。
人気アイドルグループさえも苦戦を強いられると言われる、韓国の音源チャートで猛威を振るっているが、彼女たちを輩出したのは、2021年に設立されたGLG。
現在所属しているアーティストはH1-KEYのみ。今の勢いだと、ビッグ4の第4世代ガールズグループLE SSERAFIM(ルセラフィム)やNMIXX(エンミックス)、Kep1er(ケプラー)、NewJeans(ニュージーンズ)、IVE(アイブ)も怖くない。
(関連記事)歯を食いしばって耐えた!H1-KEY (ハイキー) 韓国「中小アイドルの奇跡」

米ビルボードチャートHot100で、FIFTY FIFTYの楽曲『Cupid』が100位にチャートイン(画像出典:Attrakt)
一方のFIFTY FIFTYは、韓国国内より海外で熱い注目を浴びている。
3月28日に公開された米ビルボードチャートHot100で、FIFTY FIFTYの楽曲『Cupid』が100位に名を連ねている。
同チャートは、ビルボードのメインシングルチャートであり、現在アメリカで最も人気の高い100曲のみランクインする。
複数の韓国メディアは、彼女たちの快挙を紹介する記事で「これは“事件”だ!」と、大騒ぎ。それほど、誰も予想できなかった事を成し遂げたのである。
FIFTY FIFTYを輩出したのは、GLG同様2021年に設立されたAttrakt。こちらも、所属するアーティストはFIFTY FIFTYのみだ。
偶然にも今月だけで、H1-KEYとFIFTY FIFTYといった“10年に1度の奇跡”の便りが2つも届いた。
彼女たちの快挙は、そのビハインドストーリー(新生所属事務所)とセットに1作の“童画”のようにオンライン上で広まっている。
K-POP界を大いに驚かせているH1-KEYとFIFTY FIFTY。
大手事務所というバックグラウンドがなくても成功できるというメッセージを伝えている一方で「勢いをこのまま繋いでいけるか?」という不安の声も聞こえる。
今後爆発的に増えるファンのケアと、メディアとの関係、海外進出など、中小規模の新生事務所にとっては、様々な課題が山積していくと見られる。
所属事務所の足りない経験が、10年に1度のシンデレラストーリーを台無しにしないことを、ファンは願っている。
H1-KEY『Rose Blossom』M/V
FIFTY FIFTY – ‘Cupid’ Official MV
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