「KBS歌謡大祝祭」のフィナーレステージを飾ったのは、大御所演歌歌手だった。

画像出典:KBS

毎年「年末歌謡祭」で、熾烈な競争を繰り広げてきた韓国の放送局各社。
世界的なK-POP人気と相まって、もはやこれらのイベントは「韓国人だけが楽しむ歌謡祭」でなくなっている。

今年はワールドワイド人気で世間を驚かせたBTS(防弾少年団)の台頭などで、例年を上回る競争が予想されていた。
そんななか28日に、放送前日にQシート流出で気をもんでいた、KBS渾身の年末イベント「KBS歌謡大祝祭」が幕を開けた。

そして、この日の主役はBTSでも、EXOでも、TWICEでもない..フィナーレステージに上がった大御所演歌歌手だった。

実は、韓国の年末歌謡祭のフィナーレステージは、その年に著しい活躍を見せたアーティストが上がるという慣例がある。
そのため、自分が応援するアーティストがフィナーレステージを飾らないと、放送局に抗議をしたり、不買運動をしたりするケースが毎年絶えず、放送局としても「フィナーレステージ」は頭を抱えるところでもあった。

しかしKBSは敢えて「大御所演歌歌手」をステージに上がらせるという選択に踏み切った。
その大御所演歌歌手の名は「キム・ヨンジャ」。

日本でも活躍しており、日本の演歌ファンの間でも有名な歌手である。
彼女がフィナーレステージとして選んだ曲は、自身の2017年ヒット曲「アモールファティ」で、軽快なリズムが印象的な曲。

最初はキム・ヨンジャ一人でステージに登場したが、曲のサビが始まると同時に、約200名の出演アーティストらが登場、キム・ヨンジャのバックで楽しく踊りだしたのだ。

ライバル関係のアーティスト同士で、大先輩の曲のリズムに合わせて楽しく踊っている姿は「これが、本当の意味での祭りではないか」と思わせた。

この瞬間だけは、各アーティストのファンダムの応援合戦も、他アーティストへのブーイングも聞こず、皆が一つになり祭りを楽しんでいたように見えた。

今年K-POPを制覇した勝者はBTSでも、EXOでも、TWICEでもない..「2018年もファンのために頑張ったすべてのアーティスト」であることを再確認する瞬間だった。


キム・ヨンジャと出演アーティストが飾ったフィナーレステージ Amor Fati

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