BLACKPINK(ブラックピンク)のメンバーで、タイ出身のリサ。

去る9月10日に発売された、自身初のソロアルバムのタイトル曲『LALISA』が、数々の偉業を達成している。

9月10日に、初のソロアルバム『LALISA』をリリースしたBLACKPINKリサ(画像出典：YG FAMILY公式Twitter)

9月12日、リサの所属するYGエンターテインメントによると、『LALISA』のミュージックビデオ(以下、MV)が、同日午後2時4分頃にYouTube(ユーチューブ)で1億回再生を超えたという。これは1億ビューに到達したK-POPソロアーティストのMVの中では、最短記録となる。

(関連動画)BLACKPINK リサが ‘LALISA’ で待望のソロデビュー！パフォーマンスや華やかな衣装にも注目

またリサは、9月11日の午後(韓国時間)に放送された、アメリカのNBCで放送されている深夜トークショー『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』で、ソロデビューとは思えぬほどの堂々としたステージを披露し、世界中のファンを歓呼させた。

リサの成功的なソロデビュー‥その裏に潜む”対立”

リサは9月19日に放送されたSBS『人気歌謡』に出演した(画像出典：SBS KPOP公式Twitter)

韓国ファンだけでなく、海外のファン、そしてリサの母国タイのファンを加え、ソロアーティストとして成功的なスタートを切ったリサ。

しかし、彼女の快進撃とは裏腹に雑音も聞こえており、眉間に皺を寄せる人も多いよう。

その決定打となったのが、海外ファンの”八つ当たり”行為だ。

リサは、去る9月19日に放送されたSBS『人気歌謡』に、1位候補として名を連ねていた。

しかし、現在韓国で最もホットなボーカリストと称されるイ・ムジンに惜敗し、2位となる。すると、その結果に不満を抱いた海外ファンが、イ・ムジンのYouTube動画に、悪質コメントを付けはじめたのだ。

イ・ムジンに惜敗し2位となったリサ(画像出典：SBS『人気歌謡』キャプチャー)

5月に公開されたイ・ムジンの楽曲『信号灯』のMVコメント欄には「リサは世界的なアーティストなのに、こいつは何者？」「下手くそ」「韓国はリサが活動するほどのサイズではない」などと、彼を攻撃するコメントが大多数を占めている。

もちろん、中には「私も(『人気歌謡』の結果に)腹が立って(イ・ムジンのチャンネルに)入ったけど、1位が納得いく実力だった」「他アーティストへの誹謗中傷が、リサの活動に悪影響を及ぼすからやめて」など、イ・ムジンへの肯定的な評価や、悪質コメントを自粛するよう呼びかけるファンも。

それでも攻撃は止まらず「韓国人の人種差別がK-POPをダメにする」と、『人気歌謡』の結果が人種差別により人為的に操作されたと、驚きを禁じ得ない意見を述べる者まで現れた。

リサが韓国で人種差別に？ 一体リサの海外ファンは、何を根拠に突拍子もない主張をしているのだろうか？

発端は海外ファンの”チーム内差別”と主張

BLACKPINKのメンバー。(左から)リサ、ジェニー、ジス、ロゼ(画像出典：BLACKPINK公式Twitter )

BLACKPINKの海外ファンと韓国ファンの対立‥事の発端は、海外ファンの”愚痴”だった。

2018年に一部の海外ファンが、「リサの衣装はBLACKPINKのバッグダンサーと同じだ」と主張。その根拠として、提示された数枚の写真に写るリサの衣装は、確かにバッグダンサーの衣装と類似しており、海外ファンはこれを「バッグダンサーの衣装をリサに着させた」と認識し怒りを爆発させたのだ。

韓国ファンも概ね「怒るべくして怒っている」と同調の意を表したが、一部の心ないネットユーザーが、ヘイト発言を開始。

その内容を見ると、海外ファン＝タイ人と断定し「東南アジアの人間どもが騒いでる」「リサを東南アジアに連れ戻せ」など、多分に人種差別的なコメントが目立っていた。

そして、海外ファンと韓国ファンの対立がさらにヒートアップしたきっかけは、BLACKPINKの他メンバー、特にジェニーのSNSに対する海外ファンからの悪質な攻撃だ。

海外ファンは、デビュー当初からチーム内でジェニーだけが優遇され、リサが差別を受けてきたと妄信し、ジェニーを攻撃するという悪循環の構図が出来上がってしまっている。

これを受けて韓国ファンは、海外ファンに対して「リサ*アクゲだ」「自己中だ」と批判を強める。

*アクゲ：悪性個人ファン(악성개인팬 / 「アク」ソン「ゲ」インペン)－－アイドルグループの特定メンバーだけを応援し、他メンバーを無差別に攻撃するファンを指す言葉

(関連記事) リサのタイファンがBLACKPINKの輪を乱す？ 韓国ネットユーザー”ドングリの背比べ”

***

K-POPはもはや、特定の国だけの文化ではなくなっている。

「K-POPは自国の物だ」と、ナショナリズムを煽る行為や、他国のアーティストを排他する言動など、決して許される行為ではない。

そして、韓国で活躍する自国アーティストが差別を受けているという、ネットの情報を鵜呑みにして、韓国アーティストを非難することも、直ちに中止すべきである。

自身が応援するK-POPアーティストに世界で活躍してほしいならば、より成熟した価値観を持ち、K-POPという文化を共有し、応援し合うべきではないだろうか。

BTS ジン「顔外交」「韓流ドラマの理事」「顔が美術品」NYで輝いたWWH

まず、"WWH"とは。世界的な人気アイドルグループ、BTS(防弾少年団)のメンバージンが作った言葉で、"World Wide Handsome(ワールド・ワイド・...

AFTERSCHOOL出身 ユイ 封印した'蜂蜜太もも'を再び披露

AFTERSCHOOL(アフタースクール)出身の女優ユイが、"封印"していた美脚を披露し話題を集めている。 美脚を披露し話題を集めているユイ(画像出典：ユ...

国連総会場のドアは7つ!? BTSの映像に世界のARMY「運命的な発見」

世界的な人気アイドルグループBTS(防弾少年団)が、国際連合(以下、国連)の会場内を駆け回るパフォーマンスを披露した。 国連総会に出席したBTS(画像出典：BTS...

BTS『Butter』米ビルボード 'トップ10' から消えた理由に「なるほど！」

Butterゾンビ説？人気アイドルグループBTS(防弾少年団)のヒット曲『Butter』。今年、世界の夏を沸かせたと言われるほど、大ヒット曲となった。 BTSの『Butter...

2021年 韓国 JTBC週末ドラマが連戦連敗‥呪われた傑作になった理由

日本でも多くのファンを持つ韓国ドラマ。最近では、韓国のケーブル局である"JTBC"や"tvN"が放送する作品に人気が集まっている。その中で...