うらやましくないイ・ヨンエの破格変身

美しく優雅で気品ある顔から並外れたオーラを放ってきたイ・ヨンエが、全く新しい姿で戻ってきた。「本当にイ・ヨンエなの?」と思うほどガサツな姿に驚きながらも、彼女の勇気あるチャレンジに拍手を送ることになる。

美しく優雅で気品ある顔から並外れたオーラを放ってきたイ・ヨンエが、全く新しい姿で戻ってきた。「本当にイ・ヨンエなの?」と思うほどガサツな姿に驚きながらも、彼女の勇気あるチャレンジに拍手を送ることになる。

イ・ヨンエ(写真提供:©女性東亜)

ボサボサの髪、カサカサな顔、充血した目でコンピューターゲームにハマるオバサン。私たちが知っていたイ・ヨンエ(50)はどこにもいない。崩れた中年女性がテレビ画面を埋め尽くした。

10月30日に初放送されたJTBCドラマ『調査官ク・ギョンイ』でイ・ヨンエは、元刑事でありながら夫を亡くして生きる意志を失い、部屋にこもってゲームばかりしているが、NT生命の職員である警察時代の後輩ナ・ジェヒ(クァク・ソンヨン扮)に依頼されて保険調査官になり、完全犯罪に偽装された殺人事件の秘密を暴く主人公ク・ギョンイ役を引き受けた。

第1話でイ・ヨンエは2005年の映画『親切なクムジャさん』で復讐に燃える女性として破格的な変身に挑戦したのを思い出させるほど、これまでにない姿で登場し視線をとらえた。

“品性の塊”だった彼女が、突然その固定したイメージを壊した理由は何だろうか。

イ・ヨンエは初放送の前日に行われたオンライン制作発表会で「奇妙で、独特で、面白いドラマなので選んだ」と明かした。

続いて彼女は「台本を何度も見ては(理解できなくて)、”私、頭が悪くなった?”と思うほど独特だった」とし、「久しぶりのドラマ出演だから、これまで私がしたことのなかった色、見せたかった色をたくさん表現しようと思った。自分の新たな姿を見たくて選んだ作品」と感想を伝えた。

まさかイ・ヨンエ?ホントに?

ク・ギョンイのキャラクターを鮮やかに表現した、イ・ヨンエ(写真提供:©女性東亜)

ビジュアル変身がうまくいったのとともに、ク・ギョンイのキャラクターに完璧に変身したことにも好評があふれた。

暗い部屋の中で酒とゲームで日々を過ごし、ボサボサ髪で、素手でハエを捕まえるガサツな姿なのだが、ひとまずスイッチが入ると、図々しくふざけているかのように型破りな捜査をするク・ギョンイのキャラクターを鮮やかに表現したためだ。

多少表現しにくいキャラクターを演じることについて難しさを訴えるのもアリだが、彼女は「撮影していて面白かったし、現場に行くのも楽しかった。

新しいキャラクターを作っていくのは楽しい経験だった。これまでで一番楽しく撮影している」と浮き立つ心境を伝えた。

実際、イ・ヨンエの人生を振り返ると、ク・ギョンイとは似た点が1つもないようだ。

チョコレートのCM1つで彗星のように現れた彼女は、1990年代の洗練された都会の女性というイメージで、様々な作品に出演してトップスターの座に上がり、ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』以降、中国と日本、東南アジアなどで大人気を享受し、世界中で名前を知られるようになった。

2009年、20歳の歳の差を乗り越え、実業家チョン・ホヨン氏とハワイで結婚式を挙げ、2011年には二卵性双子のスングォンとスンビンを授かり、仲睦まじい家庭を築いていく様子を複数の番組を通して公開したことがある。

一方、ドラマ『調査官ク・ギョンイ』の中のイ・ヨンエは、事故で夫を失い、子供もなく、引きこもって暮らし、捜査にだけ命を賭ける、社会的に阻害された人物として登場する。

制作発表会でドラマと実際の姿に似た点があるのかという問いに、彼女は「そうだ、と言えば私をおかしな人だと思うだろうし、違う、というのもちょっと。誰もが内面にいろんな姿を持っている、ということでどうでしょう」とあいまいにほほ笑んだ。

あまりにもこれまでとは違うイメージのキャラクターなので、撮影現場でも彼女をすぐに見つけられる人が少なかったという。

第1話と第2話の舞台である慶尚南道の統営(トンヨン)で撮影をしていた時、彼女は「通りすがりのオバサンたちが、ボサボサ髪の私を見て、『イ・ヨンエに似てるのに、若いお母さんがなんであんな風にしてるのかね』と言っていたそうだ」とし、「その人たちが放送を見たら、イ・ヨンエがなぜボサボサ髪だったのか分かるだろう」と、撮影のエピソードを伝えた。

久しぶりにドラマ出演するイ・ヨンエは、共演する俳優たちの間にもよく溶け込んだという評価を受けた。

tvNドラマ『賢い医師生活』で愛されたキム・ヘスクとクァク・ソンヨン、Netflixドラマ『キングダム』で野心に満ちた王妃として注目されたキム・ヘジュン、Netflix『D.P.ー脱走兵追跡官ー』で深い印象を残したチョ・ヒョンチョルなどと息を合わせる。

イ・ヨンエは「タイトルは『調査官ク・ギョンイ』だが、ク・ギョンイが一人でやるのではなく、いろんな個性が集まって織りなす雰囲気がドラマをより魅力的にする。一緒に演じる俳優たちの情熱に良いエネルギーをもらっている」と話した。

記事元文(ハングル)を見る

女性東亜 提供
本記事は韓国メディア Donga.com Co., Ltd.が運営する女性東亜の記事内容の一部あるいは全部 及び写真や編集物の提供により作成されております。

    人気ニュース

    最新ニュース

    おすすめニュース