出勤途中の桜を見て、明日は必ず可愛く着飾るべきだと誓う。そんな気分にぴったりなのが「私のクローゼットはこれほどまでに色褪せてしまったのか」とイライラする人々を救うほどときめく、マーガリンフィンガースの春服です。儚げな綿菓子カラーとフリルワンピース、リボンで装飾された今季のアイテムが記者である私の買い物意欲を開花させました。
初めてマーガリンフィンガーズの服を見た時のことを、今でも思い出します。
「ああ、愛らしい。」と無害な子犬を見たときのように、どうしたらいいか分からず純粋な感嘆詞が自然に飛び出すようにしきりに「可愛い」という言葉を吐き出したのです。
家族全員の愛を独り占めして育った末娘のような感じ、と表現してもいいかもしれません。
「服一つに褒めすぎではないか」と頭をかしげるかもしれませんが、まさにこのブランドの服がそうなのです。
マーガリンフィンガーズは「マーフィン」という愛称でよく呼ばれています。
マーフィンは2010年6月、イ・ジュヒョン代表がローンチしたデザイナーブランド。
大学で設置美術を専攻したイ代表が、毎シーズン着用感の良いアイテムの随所にユニークなディテールとウィットを盛り込んでいるのが特徴です。
ガーリッシュなムードでおなじみなBLACKPINKのジス、宇宙少女のボナ、(G)I-DLEのミヨンなどアイドルが好んで着用しています。
その過程で「ガールグループのアイドル達がお気に入りのブランド」として口コミが広がりました。
マーフィンの服は見た目にはきれいですが、私にはやや気がかりな面もあったのも事実。
普段ミニマルルックにこだわる人にとって、フリルと花柄はどうなんだろうかという気持ちにさせられるからです。
3月28日月曜日午後、一目置かれると噂の春服に会いにソウル市麻浦区合井洞(マポ区・ハプジョンドン)にあるマーフィンのショールームを訪問した時も、ここで服を買うことになるとは想像もできませんでした。
一戸建てを改造したショールームはホワイト・イエローカラーの外壁を演出し、色が単調な住宅街路地の間で確実な存在感を放っています。
「わぁ、あそこがマーフィンのショールームだ」と気が付く前からわくわくするイメージ。
鉄製のドアを開けて入ると、イチゴミルク味のキャンディーを大きくしたようなピンクとクリーム配色ソファーが真っ先に出迎えてくれます。
ここで鏡越しの自撮りは必須!
一面黄緑色で飾ったフィッティングルームとウレタンフォームのミラー、フレームのない変形全身鏡など、行く先々で「セルフィーゾーン」に遭遇します。
訪れた際にはあちこちに置かれた花とオブジェを背景に、ぜひご活用くださいね。
入り口の左側の空間に陳列された今シーズンの製品。
「spring something」というメインタイトルで、気持ちいいことが起きそうな春のときめきを表現した、華やかな色味が目立ちます。
計5種類の衣装を着てみましたが、そのうち「推し」なのはフローレットスリップワンピース(11万9000ウォン)のイエローカラーです。
ネイビーとイエローの2色のうち、私の肌トーンにはイエローがよく似合っているように感じました。
薄い色味なのでフリルとフラワーパターンが大袈裟にならず、クロップド丈のスパークルTシャツ(4万2000ウォン)とマッチさせればデイリーで着やすい雰囲気に。
そして、素朴さをアピールしたい時にマストなAラインスタイル。
フリルアイテムなので「果たして買っても頻繁に着るだろうか」と思い、一週間心が揺れています。
その次は、着てすぐ即決したクリームカーゴパンツ(10万9000ウォン)です。
ホワイトパンツは何度か失敗した経験があり、明るいカラーは避けてきましたが、フィット感に惚れました。
また、159cmの身長には少し気にかかる丈ですが、ナイキのエアフォースと合わせれば相性抜群です。
カーゴパンツはちょっと間違えるとヒップな雰囲気に見えてしまう一方で、柔らかいクリーム色とタックのディテール、オレンジ色のステッチポイントが神の一手に。
シグネチャーロゴパターンデザインのスプリットTシャツ(4万7000ウォン)と一緒に着ることをおすすめします。
マーフィンには可愛らしい服だけがある、というイメージも私の思い込みでした。
大衆ウケのするラブリーさというか、どんなアイテムとマッチさせるかによってスタイルの変化が大きいことがわかりました。
価格は4万〜20万ウォン台。
マーフィンのオフラインショールームや公式ホームページ、韓国のオンラインファッションプラットフォームのハンソムEQLや29CMなどでチェックできます。
スマートフォンやAirPodsのケース、ボールキャップなど、多様なライフスタイルアイテムも販売中です。
春!と言えば一番先に思い浮かぶ、そして春に一番よく似合うマーガリンフィンガース。
悩んでたら、配送が遅れるだけですよ。
(女性東亜 イ・ジンス記者/翻訳:松田かえ)
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