• 今年20周年の『朱蒙~チュモン~』が、来週からチバテレで放送されます。
  • 本国で歴史や民族的な誇りを強調しながら、“高句麗ブーム”を巻き起こした爆発的ヒット作。
  • 日本でもフジテレビの後押しにより、今もなお記憶に残る名作として語り継がれる本作を振り返ります。

2006年の韓国初放送から20年。かつて韓ドラ界隈を騒がせた超大作『朱蒙~チュモン~』(MBC/2006/以下、朱蒙)が、チバテレで来週から放送されます。

全81話(韓国放送基準)という圧倒的なスケールで、高句麗を建国した英雄チュモンの生涯を描いた本作は、逆境に立ち向かっていく主人公の姿を通じて、大衆の心を鷲掴みにした大ヒット作。

韓国時代劇の英雄像を作り上げるとともに、韓ドラ界隈に“高句麗ブーム”を巻き起こし、高句麗を巡る中国との歴史論争が激しかった時期に、自国の歴史の1ページを力強く描いた作品でもありました。

日本では、フジテレビの局をあげた看板コンテンツとして扱われたことも手伝って、本国に負けないほどの人気を獲得。今もなお、多くの人の記憶に残り続けています。

単なる娯楽以上の意味を持つ『朱蒙~チュモン~』。20年という節目を機に、振り返ってみました。

日本に吹き荒れた『朱蒙』旋風

韓国で最高視聴率49.7%という驚異的な記録を打ち立てたメガヒット時代劇『朱蒙』は、本国での放送終了から間もない2007年4月に、フジテレビで日本語吹き替え版の放送がスタートしました。

『朱蒙~チュモン~』

『朱蒙~チュモン~』(画像出典:MBC広報部)

主演のソ・イングクが来日イベントを行うなど、同局による大規模な宣伝キャンペーンが次々と展開され、日本でも大旋風が吹き荒れることに。

地上波で韓国時代劇が編成されるのは当時として異例でしたが、その大胆な試みは見事に成功。古朝鮮(朝鮮最古の国家)から高句麗建国までを舞台に、無力だった王子が不屈の精神と仲間、そして愛の力で国を築き上げる壮大な英雄譚が、多くの日本人の心をつかみました。

第36話で、チュモンの吹き替え声優が交代し、視聴者の間で大きな話題になった逸話も残る爆発的人気作。韓流ブームを支えたのはもちろん、時代劇ファンを量産するきっかけとなった作品と言えます。

歴史とプライドを守った『朱蒙』

また本国では、単なる歴史ドラマではなく、社会的な関心を集めて支持された側面が。高句麗を自国の歴史の一部であるとする中国の主張が高まっていた時期に、韓国のプライドを示した作品でもあります。

実在した歴史上の人物である高句麗の建国者であり初代王であるチュモンをモチーフに、彼の生涯を幼い頃から丁寧に描いたストーリーは、“高句麗は我々の歴史だ”と言わんばかり。単なる歴史の再現を超えて、韓国国民の自尊心をも守ることに繋がったと言えます。

『朱蒙~チュモン~』

『朱蒙~チュモン~』(画像出典:MBC)

そして、多くの人を魅了した演出や役者の演技、脚本などによって、歴史論争を越えて大衆の心に深く刻まれることに。今もなお、韓ドラ史のなかで特別な位置を占めているのは、本作のクオリティーの高さをはじめ、その意義深さにあるのかもしれません。

『朱蒙』が築いたブームと新フォーマット

それだけに、韓ドラ界隈にも与えた影響が大きく、韓国では “高句麗ブーム”が巻き起こることに。当時の歴史に対する関心が大衆の間で一気に高まり、『淵蓋蘇文』『風の国』『幻の王女チャミョンゴ』など、同時期を背景にしたドラマをはじめ、関連書籍などが次々と登場しました。

それまでの史劇といえば、主に朝鮮時代を扱う作品がほとんどでしたが、韓ドラのトレンドをも変えることに。

『朱蒙~チュモン~』

『朱蒙~チュモン~』(画像出典:MBC)

また、勇気、信念。愛を軸に逆境を乗り越える感動を呼ぶ英雄伝は、韓ドラ時代劇におけるヒーロー物のフォーマットとなって受け継がれ、以降、各作品でよく目にするように。

日本でも、人気を博した『太王四神記』(MBC/2007)や『善徳女王』(MBC/2009)なども、その代表的な例と言えます。

単なるドラマの枠を超えて多くの功績を残した『朱蒙』は、4月13日(月)からチバテレで放送開始予定。気になった方は、ご覧になってはいかがでしょうか。

西谷瀬里

韓国ドラマが大好きな西谷です。現在はK-POP関連の記事を主に投稿しておりますが、韓ドラの魅力や、俳優&女優さんの活躍も随時紹介していきたいと思います。あらゆる年代の読者の方に、楽しんでいただける記事が届けられたらなという思いです。

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