- 2025年は韓国時代劇の公開数は例年より少なめながら、日本のVODで視聴できる注目作が揃った。
- 韓国時代劇ならではのロマンス、アクション、重厚な人間ドラマが多様なスタイルで描かれている。
- 本記事では、2025年公開作のうち、日本のVODで観られる6作品をピックアップ。配信先とともにご紹介する。
長年根強い人気を誇る韓国時代劇。しかし、今年は例年と比べてその数がやや少なく、より作品ごとの存在感が際立つ一年となった。
来年はいったいどのような歴史ドラマが誕生するのか期待を膨らませつつ、まずは2025年に公開された時代劇を改めて振り返りたい。
特に今年は、日本のVODでも複数の新作時代劇が配信され、字幕で気軽に楽しめる環境がますます整ったことも見逃せないポイント。
派手なアクションや宮廷ロマンスだけでなく、深い人間ドラマや歴史背景が織り成す独特の世界観は、韓国時代劇ならではの大きな魅力と言える。
そこで本記事では、2025年公開作品の中から日本のVODで視聴できる韓国時代劇6選をご紹介する。(2025年12月11日現在)
『元敬~欲望の王妃~』(tvN, TVING/2025)
1作目は、今年1月から2月にかけて韓国tvNで放送されたTVINGオリジナルドラマ『元敬~欲望の王妃~』をご紹介。
激動の朝鮮王朝を舞台に、権力を手にするため夫とともに戦った王妃の知られざる姿を描いた歴史大作。
主演のイ・ヒョヌクとチャ・ジュヨンが、それぞれ第3代王 太宗(イ・バンウォン)と元敬王后を濃密な感情と緊張感で表現し、夫妻の裏に潜む熱くも危ういドラマを浮き彫りにする。
物語は「王と王妃」「夫と妻」その狭間で揺れる欲望・愛・信念を重層的に描き、宮廷をめぐる権力争いをスリリングに展開。初回4.9%でスタートし、最終回では全国6.6%を記録するなど、回を追うごとに視聴者の注目を高めた。
演技派キャストたちが繊細な心理と緊迫した政治劇をリアルに表現し、重厚な時代劇としての完成度を確立。王妃の欲望に秘められた真実を描き切る、本格派史劇として高い評価を得ている。
●日本配信情報:
Amazonプライムビデオ (2025年12月11日現在)
ABEMA/2025年12月22日(月) 全話完全配信スタート
●配信ページ:
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/B0FCSWXRNP
【ABEMA】https://abema.tv/video/title/472-224

画像出典:tvN
元敬(ウォンギョン)~欲望の王妃~
時代劇/ロマンス
tvN/2025/全12話
あらすじ
朝鮮時代初期、新しい世の中を夢見ながら夫の太宗イ・バンウォンを第3代王にしたキングメーカー兼王権"共同創業者"である元敬王后の人生を描いた時代劇。
チャ・ジュヨン、イ・ヒョヌク、イ・イダム、イ・シア、ハン・スンウォン 他
6.6%
-
予告映像
動画出典:PLAN Kエンタテインメント
『春画恋愛物語』(TVING/2025/全10話)
今年2月に公開されたTVINGオリジナルドラマ『春画恋愛物語』は、コ・アラ、チャン・リュル、KARAのハン・スンヨン、SF9のチャニという華やかなキャストが集結したロマンティック青春時代劇。
物語の舞台は、刺激的な恋の指南書として都を騒がせる春画集『春画恋愛物語』が流行する時代。初恋に破れた公主ファリが理想の婿を自ら探すと宣言したことをきっかけに、都一番の遊び人ファンと、完璧すぎる結婚相手候補ジャンウォンの二人が彼女の奔走に巻き込まれていく。
ファリの猪突猛進な行動力と、王宮で渦巻く陰謀が交錯し、物語は恋と策略が入り乱れるスリリングな展開へ。
予測不能な三角関係と軽快なユーモア、そして時代劇ならではの品格と華やかさが絶妙に融合し、視聴者を一気に惹き込む魅力に溢れている。
若さ・恋・権力がぶつかりあう宮廷ロマンス活劇として、多くの韓ドラファンから注目を集めた一作だ。
●日本配信情報:U-NEXT (2025年12月11日現在)
●配信ページ:https://video.unext.jp/title/SID0171050

画像出典:TVING
春画恋愛物語
時代劇/ロマンス
TVING/2025/全10話
あらすじ
破格的な恋愛譚集「春画恋愛談」が都城を揺るがす中、初恋に失敗したファリ姫が自ら夫を選ぶという宣言に都城イチのプレイボーイ、ファンと最高の結婚相手とされるジャンウォンが巻き込まれることから始まるロマンス時代劇。
コ・アラ、チャン・リュル、チャニ、ソン・ウヒョン、ハン・スンヨン 他
-
「結構面白かった」
「深みのある物語」
「サクッと楽しめた」
予告映像
動画出典:U-NEXT韓流・アジア公式
『鬼宮』(SBS/2025)
BTOBのユク・ソンジェと、宇宙少女(WJSN)のボナことキム・ジヨンが主演を務めたSBS金土ドラマ『鬼宮』は、今年4月から6月にかけて放送され、大きな話題を呼んだファンタジー・ロマンス時代劇。
王家への深い恨みを抱えた鬼の呪いに立ち向かう、特別な力を持つヨリと悪神カンチョリが数奇な運命に導かれながら禁断のロマンスと壮大な戦いを繰り広げる。
初回視聴率9.2%という高いスタートダッシュを記録し、物語が進むほど視聴者の没入感は上昇。最終回では全国11.0%の自己最高視聴率を叩き出し、SBS金土枠を牽引するヒット作に。
主演2人の演技は特に高く評価され、『2025 コリアドラマアワード』ではユク・ソンジェは男性最優秀演技賞、ボナは女性優秀演技賞を受賞。ファンタジーの世界観と切ないロマンス、そして力強いキャラクター描写が絶妙に融合した作品として、韓国時代劇ファンの間でも強い支持を集めている。
●日本配信情報:Lemino、U-NEXT (2025年12月11日現在)
●配信ページ:
【Lemino】https://lemino.docomo.ne.jp/search/subgenre..
【U-NEXT】https://video.unext.jp/title/SID0230100

画像出典:SBS
鬼宮
時代劇/ファンタジー/ラブコメディ
SBS/2025/全16話
あらすじ
霊媒の運命を拒否する巫女のヨリと彼女の初恋相手ユンガプの体内に閉じ込められたイムギのカンチョルが王家に恨みを持つ八尺鬼に立ち向かうファンタジー・ラブコメ時代劇。
ユク・ソンジェ、キム・ジヨン、キム・ジフン、キム・イングォン、ハン・ソウン 他
11.0%
「重くなくて観やすい」
「この世界観好きかも」
「結構面白い」
予告映像
動画出典:Lemino
『呑金/タングム』(Netflix/2025/全11話)
4作目は、今年5月にNetflixで独占配信されたオリジナル時代劇『呑金/タングム』をご紹介する。
イ・ジェウク×チョ・ボアという確かな演技力を持つ2人が主演を務め、国内外の視聴者から注目を集めた本作は、突然姿を消したのち、20歳の青年となって戻ってきた朝鮮最大の大商団の後継者ホンランと、彼を必死に探し続けてきた義姉ジェイとの再会から始まる、ミステリー×ロマンス×時代劇が絶妙に絡み合うストーリーが魅力だ。
イ・ジェウクの繊細な眼差しとチョ・ボアの力強くも儚い演技が重なり、時代劇ならではの重厚さとNetflix作品らしいモダンなテンポが融合した、2025年の時代劇ラインナップの中でも特に記憶に残る一作である。
●日本配信情報:Netflix (2025年12月11日現在)
●配信ページ:https://www.netflix.com/title/81708925

画像出典:Netflix
呑金/タングム
時代劇/ミステリー/ロマンス
Netflix/2025/全12話
あらすじ
20歳の青年になって戻ってきた朝鮮一商団の後継者ホンランと彼を探していた異母姉ジェイのミステリーロマンス時代劇。
イ・ジェウク、チョ・ボア、チョン・ガラム、オム・ジウォン、パク・ビョンウン 他
-
-
予告映像
動画出典:Netflix Japan
『暴君のシェフ』(tvN/2025/全12話)
今年放送されたテレビドラマの中でも視聴率・話題性・ブランド評判のすべてを席巻した『暴君のシェフ』。少女時代のユナとイ・チェミンを主演に迎え、8月から9月にかけて韓国tvNで放送されると、瞬く間に視聴者の心を掴んだ話題作だ。
物語は、人生最高の瞬間から突然過去へとタイムスリップしてしまった天才シェフが、史上最悪の暴君でありながら絶対味覚を持つ王と出会うことで始まるファンタジー・ラブコメ時代劇。
料理と王宮、そして二人の間に生まれる奇妙でスリリングな関係性が抜群のテンポで描かれ、幅広い層から支持を集めた。
視聴率も初回は4.9%と控えめだったものの、第4話で早くも二桁突破となる11.1%を記録。勢いは衰えず、最終回では全国17.1%という驚異的な数字を叩き出し、2025年tvNドラマ視聴率1位という栄光を手にした。
ユナとイ・チェミンの抜群のケミストリー、コメディとロマンスが絶妙に融合した脚本、そして美味しそうな料理描写まで楽しめる、今年を代表する話題の時代ロマンスである。
●日本配信情報:Netflix (2025年12月11日現在)
●配信ページ:https://www.netflix.com/title/82024852

画像出典:tvN
暴君のシェフ
ファンタジー/ロマンス/グルメ
tvN/2025/全12話
あらすじ
タイムスリップしたフレンチシェフが、暴君でありながら美食に目がない王と出会い、500年という時代の壁を越えて展開されるファンタジー×サバイバル×ロマンス。
ユナ、イ・チェミン、カン・ハンナ、チェ・グィファ 他
17.1%
「最後まで面白かった」
「とにかく美味しそう」
「物語がよくできてた」
予告映像
動画出典:Netflix Japan
『濁流』(Disney+/2025/全9話)
最後にご紹介する『濁流』は、Disney+が初めて手がけた韓国時代劇として大きな注目を集めた話題作。
主演にはロウン、シン・イェウン、パク・ソハムというフレッシュかつ実力派のキャストが集結し、これまでにないスケール感と世界観で視聴者を惹きつけた。
物語の舞台となるのは、朝鮮の富と物資がすべて集まる京江が濁流に変わり果てた無法地帯の朝鮮。混沌とした世の中を覆し、人間らしく生きるためにもがきながら、それぞれ異なる夢を抱いた人々が運命を切り開いていく、壮大なアクション時代劇だ。
特に目を引くのは、ロウンの圧巻の新境地。繊細さと強さを併せ持つキャラクターを全身で表現し、代表作を更新したと言われるほどの存在感を放つ。
また、骨太な世界観を支える迫力満点のアクションシーンは作品の大きな魅力となっており、時代劇でありながらスタイリッシュで現代的な没入感を味わえる。
時代の濁流に飲み込まれるのではなく、自ら道を切り開いていく登場人物たちの姿に胸が熱くなる、重厚かつ爽快なアクション時代劇である。
●日本配信情報:Disney+ (2025年12月11日現在)
●配信ページ:https://www.disneyplus.com/ja-jp/browse/entity..

画像出典:STAR
濁流
時代劇/アクション
STAR/2025/全9話
あらすじ
青く澄んだ景観が濁流と化した京江を舞台に、過去を隠してならず者となったチャン・シユル、商人を夢見るチェ・ウン、清廉な官吏を志すチョン・チョンの運命が交錯してゆくアクション時代劇。
ロウン、シン・イェウン、パク・ソハム、パク・ジファン、チョン・ベス 他
-
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予告映像
動画出典:ディズニープラス
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