• マ・ドンソクが主演・制作を手がける新作韓国映画『聖なる夜:デーモンハンターズ』が話題に。
  • 韓国で盛り上がる退魔・オカルトブームを背景に、シリーズ化も視野に入れたIPとして注目されている。
  • 『犯罪都市』シリーズに続く長期的ヒット作となる可能性があると見られている。
映画『聖なる夜:デーモンハンターズ』

映画『聖なる夜:デーモンハンターズ』(画像出典=©LOTTE ENTERTAINMENT)

韓国映画界をけん引してきたマ・ドンソクが、新たなヒットシリーズを生み出すのか。

韓国映画史に残る大ヒットシリーズ『犯罪都市』でおなじみの彼が、主演のみならず制作にも関わった新作映画『聖なる夜:デーモンハンターズ(以下、聖なる夜)』が、次なるヒットシリーズになるのではないかと話題を集めている。

『聖なる夜』は、悪を崇拝するカルト集団によって混乱に陥った都市を舞台に、特別な能力を「悪魔退治チーム」が悪に立ち向かうという、オカルトアクション作品。チームの名も作品タイトルと同じく「聖なる夜」。バウ(マ・ドンソク扮)、シャロン(ソヒョン扮)、キム君(イ・ダウィット扮)の3人が悪の勢力に挑むという設定だ。

マ・ドンソクといえば、強烈なパンチで悪をなぎ倒す姿が代名詞となってきたが、本作ではその破壊力あるインパクトにオカルト的なファンタジー要素が加わり、非現実的な魅力が際立つ作品になっているという。あるメディアでは「現実ではなかなか見られないフィジカルから来るマ・ドンソクの強さが、『聖なる夜』では非現実的な魅力として生きる」と評されている。

さらに本作には“デーモンハンターズ”というサブタイトルが付けられており、単発の作品ではなく、シリーズ化を視野に入れている可能性が感じられる。実際、マ・ドンソクは制作発表会の段階から、ウェブトゥーン化やシリーズ展開に関する構想を明かしていたという報道もある。

韓国では近年、退魔・オカルトジャンルが静かなブームとなっている。映画『破墓/パミョ』のヒットを皮切りに、ドラマやバラエティにまで“オカルト熱”が波及したとの分析もある。2025年には3Dアニメ映画『退魔録』、映画『黒い司祭たち』のスピンオフ『黒い修道女たち』が話題を集め、そして去る4月18日に放送を開始したSBSドラマ『鬼宮』が高視聴率スタートを切るなど、このジャンルに対する世間の注目は今後さらに高まると見られている。

背景には、韓国特有の民俗信仰(巫俗や風水)と現代的な悪魔祓いの儀式が融合し、グローバルなオカルトジャンルとの差別化を図っている点があるとも分析されている。また、パンデミック以降、超自然的な現象や霊的なストーリーへの関心が強まったことも影響しているようだ。

このような市場の動向を踏まえると、『聖なる夜』の公開は極めて“追い風の中”にあるとも言える。実際にSNS上でも、映画のポスターや予告映像が公開されるたびに大きな反響が寄せられているようだ。

映画は2021年にすでに撮影を終えていたが、新型コロナウイルスの影響により公開が延期されていた。その間、作品世界の拡張を意識した取り組みも進行しており、2024年10月にはプリクエルとして位置づけられるウェブトゥーン『聖なる夜:ザ・ゼロ』の連載もスタート。2025年1月30日には、ティザー映像やメインビジュアルも公開されており、プロモーション活動を着実に進めてきた。

韓国映画界は近年、国際的な注目度の高まりとは裏腹に、国内における興行作の不足が課題とされてきた。その中で『犯罪都市』シリーズで大成功を収めたマ・ドンソクにとって『聖なる夜』が新たな“長期的ヒットコンテンツ”として期待されるのは当然の流れとも言えるのかもしれない。


『聖なる夜:デーモンハンターズ』

編集長コラム

Danmee編集長のコラムです。韓国芸能界の出来事やネットの話題を分かりやすく解説しております。日本のマスコミが滅多に取り上げない様々な韓国情報を読者の方々と共有していきたいと思います。

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