- 韓国映画は、韓国内での観客動員数が減り、赤字が続いている。
- 2023年公開作で、損益ゼロの目標値となる“損益分岐点”を超えたのは『犯罪都市3』だけ。
- 莫大な費用がかけられた今夏の公開作は窮地に立たされているが、果たして、目標の動員数を超える成功を得られるだろうか。
2023年に入ってから、“韓国映画の不振”がより色濃くなっている。不振の大きな理由は、韓国国内での観客動員数の減少。
映画のヒットを伝えるニュースでは「観客動員〇百万人突破!」という文字をよく目にするが、韓国映画は製作費が高額のため、かかった費用を回収できるだけの観客動員数を集められるかがポイントとなってくる。
特に韓国映画界では、損益ゼロの売上高を示す“損益分岐点”が重要な指標となっており、これを満たすかどうかで、映画の興行成績の良し悪しが判断される。
今年の夏休みには、巨額の製作費を投入した“超大作”の公開が続くが、韓国メディアが出した損益分岐点を見てみると、どれもなかなか厳しそうな数字だ。
そこで、絶対コケるわけにはいかない、注目の作品4つをご紹介。果たして、目標を超える動員数を集め、赤字を避けることはできるのだろうか?
7/26公開『密輸』
出演者:キム・ヘス、ヨム・ジョンア、チョ・インソン、パク・ジョンミン、コ・ミンシなど
ストーリー:海に投げこまれた密輸品を拾って生計を立てていた人々の前に、一世一代の大きなチャンスが訪れる、海洋犯罪アクション。

『密輸』(画像出典:NEW)
●総製作費:200億ウォン以上(約20億円)
当初の製作費は、約175億~180億ウォン(約17億5千万円~18億円)と想定されたが、プロモーション費用などが加わり200億ウォン以上となっている。
●損益分岐点:334万人動員
8/2公開『ザ・ムーン』
出演者:ソル・ギョング、ド・ギョンス(EXO D.O.)、キム・ヒエ、パク・ビョンウン、チョ・ハンチョルなど
ストーリー:不運な事故で宇宙に取り残されてしまった1人の隊員と、彼を無事地球へ帰還させようとする元宇宙センター長の奮闘を描いた感動大作。

『ザ・ムーン』(画像出典:CJ ENM MOVIE)
●総製作費:300億ウォン以上(約30億円)
当初は、製作費280億ウォン(約28億円)だったが、プロモーション費用や海外先行販売を反映し、総製作費は300億ウォン以上とさらに高額に。
●損益分岐点:600万人動員
8/2公開『非公式作戦』
出演者:ハ・ジョンウ、チュ・ジフンなど
ストーリー:1986年のレバノン韓国外交官拉致事件をテーマにした作品。失踪した同僚を救うためにレバノンに向かった外交官と、詐欺師気質の濃い現地の韓国人タクシー運転手の2人が繰り広げる、バディーアクションムービー。

『非公式作戦』(画像出典:SHOWBOX)
●総製作費:350億ウォン以上(約35億円)
当初の製作費は、200億ウォン(約20億円)以上だったが、公開日が近づき、250億ウォンに上昇。最終的にプロモーション費用などが追加され、破格の350億ウォンとなった。
●損益分岐点:700万人動員
『非公式作戦』
8/9公開『コンクリートユートピア』
出演者:イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨン、キム・ソンヨン、パク・ジフなど
ストーリー:舞台は、大地震により廃墟化したソウルに唯一残った“皇居アパート”。このアパートに集まった生存者たちが繰り広げる、予測不可能な災害パニックスリラー。

『コンクリートユートピア』(画像出典:ロッテエンターテインメント)
●総製作費:223億ウォン(約22億3千万円)
当初は、約150億ウォン台(約15億円)と言われたが、プロモーション費用などが加わり、200億ウォンを超える製作費がかけられた。
●損益分岐点:410万人動員
『コンクリートユートピア』
***
2023年に公開された韓国映画で、損益分岐点を超えたのは、5月31日に公開となった『犯罪都市3』のみ。
製作費は135億ウォン(約13億5千万円)で、損益分岐点は約180万人だったが、わずか3日で200万人動員と損益分岐点を突破、公開32日目に1000万人の観客を動員し、今年初の大ヒットとなった。
その他の作品は、有名な俳優陣が出演しても、観客動員数300万人どころか、200万人も動員できず、韓国映画はまさに死活の岐路に置かれている。
(関連記事)2023年 韓国映画不況を象徴する、人気韓流スター5人の ‘成績表’
今回ご紹介した4作は、同時期に公開のため、お互いがライバルとなり、相当し烈な争いになることが予想される。
さらに、ハリウッド大作も公開を控えているため、ますます窮地に立たされている状況だ。
果たして、どの作品が損益分岐点を超えられるのだろうか? 韓国映画界は『犯罪都市3』に続くヒット作の誕生を熱望している。
編集部おすすめ記事
こちらも投票お願いします!
この記事と関連度が高いトピック
現在読まれています!
最新記事
-
12時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ifeye、2nd EP「sweet tang」ショーケースに出席!(PHOTO23枚)
-
12時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
“入隊直前も止まらない” ASTRO チャウヌ、新アルバム制作中・・MV撮影も完了
-
SUPER JUNIOR、デビュー20年の軌跡を歌声に!「Killing Voice」で全18曲の圧巻ライブ
-
13時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
Red Velvet ジョイ、SBSバラエティ「TV動物農場」の収録に参加!(PHOTO8枚)
-
13時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
MONSTA X、デビュー10周年記念 記者懇談会に出席!(PHOTO33枚)
-
13時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
パク・ボゴムが7週連続1位!「25年7月第2週 韓ドラ出演者話題性ランキング」トップ5
-
16時間前
PHOTO:©TOPSTAR NEWS
ジェジュン & Kep1er シャオティンら、オーディション番組「BOYS II PLANET」制作発表会に出席!(PHOTO16枚)
-
話題作続々の中で「巫女と彦星」が首位獲得!「25年7月第2週 最新韓国ドラマ話題性ランキング」トップ5
-
来週(7月21日~)日本のテレビで観られる「ハイブリッド・ロマンス」韓国ドラマ4選
-
スクリーンデビューからラブコメ、納涼ホラーまで!8月韓国で楽しみたい最新映画6選
-
完全体BTS、堂々の1位!「25年7月 K-POPボーイズグループ ブランド評判ランキング」ベスト5
-
アン・ヒョソプ & イ・ミンホら、韓国映画「全知的な読者の視点から」メディア試写会に出席!(PHOTO9枚)
-
「瑞草洞」イ・ジョンソク、都会の静けさに宿る成熟のオーラにファン酔いしれる
-
“まるで絵画のよう” カン・ハヌル、カメラ越しに切り取った夏のひととき
-
SHINee オンユ、2ndフルアルバム「PERCENT」のカムバックショーケースに出席!(PHOTO11枚)
-
Sik-K & pH-1ら韓国勢も!アジアの今が集まるHIPHOPフェス「AH1」が愛知で8月31日開催
-
バラエティもライブもKカルチャー満載!8月CSで楽しめる「日本のテレビ」初放送 韓流番組5選
-
“ありのまま”のBTS RM、自然と溶け合う温かい笑顔にファンもほっこり
-
次に来るのは誰?日本の「ファンタジー × 恋愛」ドラマに出演してほしい韓国俳優トップ3
-
パク・ボゴム主演作ラスト目前で自己ベスト更新!7月第2週 韓国ドラマ視聴率ランキング
-
JTBC新ドラマ「優しい男の物語」制作発表会開催、主演陣の存在感に注目集まる
-
ILLIT、9/1日本デビュー決定!初シングル「時よ止まれ」で青春の一瞬を歌う
-
韓国中を驚愕させた実話がモチーフ!7月最も期待されるディズニープラス配信の韓国ドラマ「パイン ならず者たち」とは
-
イ・ドンウク & イ・ソンギョンら、JTBC「優しい男の物語」制作発表会に出席!(PHOTO9枚)
RECENT TOPICs
COMEBACK & DEBUT
-
BTS JIN ‘The Astronaut’ MVALICE ‘DANCE ON’ MVATBO ‘ATTITUDE’ MVEPEX ‘恋歌’ MVグループ名がT1419からTFNに! ‘AMAZON’ MVNCTテン ‘Birthday’ MVCLASS:y ‘ZEALOUS’ MVCLASS:y ‘Tick Tick Boom’ MV
ご意見を自由にコメントしてください!
記事に関するご意見や情報提供はこちらのフォームをご利用ください。