- チョン・ドヨンが、『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜(邦題/tvN/Netflix)』で好演を繰り広げている。
- 『カンヌ国際映画際』での受賞歴をはじめ数々の賞を手にしており、本国では人気、知名度ともにナンバー1を誇る女優だ。
- しかし華やかな実績に反し、過去には演技に対して意欲的でない時期があった。
チョン・ドヨンが、韓国のネット上で熱い視線を浴びています。
なぜなら現在放送中の新作ドラマで、経験値の違いを感じさせる高い演技力でお茶の間を楽しませているから。
『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』活躍中
彼女が出演しているのは、1月14日から放送がスタートした『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜(邦題/tvN/Netflix)』。
受験戦争に遅れて足を踏み入れた惣菜店の熱血女社長と、韓国トップのスター講師が繰り広げる甘くてほろ苦いロマンスを描いた物語です。
チョン・ドヨンは、当初私教育に関心がなかったのですが、高校2年生の娘のために“入試熱血ママ”に変身するナム・ヘンソン役を熱演。
スター講師チェ・チヨル(チョン・ギョンホ扮)と、どのようなロマンスを見せてくれるのか注目を浴びています。
それもそのはず、彼女は韓国中が認める女優と言っても過言ではないほど高い評価を受けている人物なのです。
映画界で女優として認められたチョン・ドヨン
チョン・ドヨンがデビューしたのは1990年のこと。スキンケア用品のCMモデルとして芸能界入りしティーンスターとして活躍しました。
そんな彼女はこれまでスクリーンをメインに活動、女優としての片鱗を伺わせたのも1997年公開の映画『接続 ザ・コンタクト(邦題)』でした。
それまではラブリーで明るく世話好きな役を演じるイメージが強かったのですが、本作では過去の経験から心に傷を負った大人の女性を熱演。
その結果、当時まだ馴染みのなかったインターネットを題材にした作品であったにもかかわらず大ヒットを記録し、演技力が好評を得て“女優”というイメージを獲得することに成功しました。
そんな中2003年には、ペ・ヨンジュンと共に主演を務めた『スキャンダル(邦題)』で、日本のヨン様ファンからも知られるようになります。
以降さらに実力を磨き、2007年公開の映画『シークレット・サンシャイン』では、なんと『第60回カンヌ国際映画祭』で主演女優賞を手に。
その後も多くの作品に携わり数々の賞を受賞、人気、知名度ともに、韓国ナンバー1女優として本国の芸能界で君臨し続けています。
ドラマ界でも活躍
そんな彼女が実力を発揮しているのは、映画界に留まりません。
1992年から2005年にかけては、スクリーンで活躍する傍らお茶の間にも登場、ほぼ毎年のように作品に出演してきました。
その後、『グッドワイフ 彼女の決断(邦題/tvN/2016)』まで約11年間の空白期があるものの、2021年に『LOST 人間失格(JTBC)』でドラマ復帰。
現在は、冒頭で紹介した『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』に好演を繰り広げています。
役者としての貪欲さがなかった過去
こうして長きに渡り第一線で活躍し続けている彼女ですが、ターニングポイントになった前出の『接続 ザ・コンタクト』出演時は、演技に対して熱心でなかったのだとか。
相手役のハン・ソッキュが作品の分析を完璧にしていたのに対し、チョン・ドヨンは待機車の中で寝ていたと言います。
しかも撮影が終了するとすぐに帰宅する毎日だったそうで、役者としての貪欲さは1ミリも感じられない態度だったようです。
ところがそんな彼女に心境の変化が。人妻の不倫を題材にし、破格的なベッドシーンを披露した映画『ハッピーエンド(1999)』がきっかけでした。
撮影中初めて自分がどんな女優になりたいのか認識したと言います。
そして時間が経つにつれ仕事と真剣に向き合い、役者という職業を愛するようになったそうです。
演技に意欲的でない時期があったチョン・ドヨン。
『カンヌ国際映画際』で女優としてトップに立った人物とは思えない、意外な過去ではないでしょうか。
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