各国の映画祭で称賛と共に数々の栄冠を手にしている、映画『ミナリ』。本作に出演している女優ユン・ヨジョンが、あるインタビューで語ったコメントが秘かに注目を集めている。人生の先輩が語るメッセージに隠された、その意味とは。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

世界中から熱い視線が集まっている、映画『ミナリ』。サンダンス映画祭をはじめ各国の映画祭で数々の賞と共に話題をさらい、本年度のアカデミー賞(オスカー)では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞など6部門にノミネートされている。

さらに今回、女優のユン・ヨジョンが英国アカデミー賞で助演女優賞に輝き、アカデミー賞の前哨戦とされる全米映画俳優組合(SAG)でも輝かしい結果を残したことから、オスカーへの期待はさらに高まっている。

女優のユン・ヨジョンは英国アカデミー賞で助演女優賞に輝いた

英国アカデミー賞で助演女優賞に輝いた、女優のユン・ヨジョン(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

世界の映画史に新しい歴史を刻むと期待されている『ミナリ』。果たしてアカデミー賞では、いくつの栄冠を手にすることができるのだろうか。

この授賞式への出席を予定しているユン・ヨジョンだが、現在アメリカで見られているアジア系へのヘイトクライム(憎悪犯罪)のため、2人の息子がアメリカ訪問を心配しているという。
彼女はインタビューで、「私の息子は韓国系アメリカ人だ。ロサンゼルスに住む息子が、オスカー授賞式のためにアメリカに行こうとしている私を心配している」と語っていた。

微笑ましい親子愛エピソードであると同時に、この発言はまるで、『ミナリ』のストーリーとリンクしているかのように感じられる。
『ミナリ』は、1980年代に、アメリカンドリームを夢見る韓国移民家族が田舎で農場を作るストーリーで、希望を求めてアメリカに旅立った韓国人一家の特別な旅路を描いた作品だ。

もしかしたらユン・ヨジョンは、このインタビューを通じて、アメリカ社会に対しメッセージを投げたのではないだろうか。
一見、クリアに見えるものの、確実に立ちはだかっている”人種”という壁。これに対し、映画作品と共にインタビューでも憂いなる気持ちを語っているように感じる。

これまで多くの経験をし、プライベートではアメリカでの生活も経験していたユン・ヨジョンだからこそ、華やかな授賞式に参加する女優としてだけでなく、1人の人間として、これまでに感じてきたことを年長者の目線で語りかけているように映る。

一方、映画『ミナリ』は3月19日より日本でも全国公開されている。韓国だけでなく、世界の映画史に残るような名作だと称される本作をぜひご覧いただきたい。



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