• 韓国オンラインコミュニティーに、ドラマの撮影現場に遭遇したという投稿が上がった。
  • しかしその内容は目撃談ではなく、撮影に対するクレーム。行動を規制された観光客が怒り、被害を訴えたのである。
  • 韓国では最近、住宅街などでの撮影を巡り、住民が近所迷惑を訴えるトラブルが増えているようだ。
ドラマの撮影スタッフが、撮影現場の路地に残していったとされる“忘れ物”

ドラマの撮影スタッフが、撮影現場の路地に残していったとされる“忘れ物” (画像出典:韓国オンラインコミュニティー)

韓国メディアのハンギョレ新聞(www.hani.co.kr)が、最近、住宅街などでの撮影を巡り、住民が“近所迷惑”を訴えるケースやトラブルが増えていると伝えている。

去る3月21日、あるオンラインコミュニティーに「Netflix(ネットフリックス)ドラマ『マスクガール』撮影チームの蛮行です」というタイトルの投稿が上がった。

投稿主によると「夜11時頃、外からうるさい音が何度もするので窓の外を見たら、撮影チームと思われる人たちが家の前の路地で撮影装備を下ろしていた」「30分以上うるさい音がした。車がいなくなり家から出てみると、(路地に)白い粉を撒いて、綿のようなゴミも無断で捨てて去ってしまった」と書かれている。

この投稿が議論になると、Netflix側は「今後、住民に迷惑を及ぼすのか注意深く調べる予定であり、現場管理も細心にする」と謝罪。

しかしそれと同時に「撮影準備期間に公示文で予め案内し、公示文を確認できない場合、各世帯を訪問して口頭で説明した」と釈明した。

これに対し投稿主は「1カ月ほど自宅にいたが、口頭説明を聞くことができず、さらに公示文の中の撮影日は“2021年2月23日”と書かれている」と指摘し、「謝罪文とは思えないくらい誠意がなく、あたかも迷惑だと提起した人に責任転嫁するような内容」と批判している。

近隣住民に撮影の協力をお願いした公示文

Netflix側が近隣住民に撮影の協力をお願いした公示文 (画像出典:韓国オンラインコミュニティー)

そして、オンラインコミュニティーに投稿された、公示文にも注目したい。

公示文は、近隣住民に撮影協力を要請する内容になっているのだが、「住民の皆さんが協力して下さった全ての事項は、韓国文化芸術産業の発展に貢献して下さったものです。この機会にウェルメイド作品を作り、今年下半期に全世界公開を通じて、住民の皆様の苦労に報いたいと思います」と、多少オーバーとも思える表現が用いられている。

またこの表現からは、“住民へ配慮を求める”と言うよりも、「撮影は韓国文化の発展のためですから、迷惑に感じることがあっても目をつぶってくださいね」と、住民側に多少の犠牲を強いることを前提にしたような文面にも読み取れる。

この公示文を見たネットユーザーは、あ然‥。ハンギョレ新聞では「韓国のコンテンツが全世界で大きな人気を得ているが、それにふさわしい撮影文化が韓国に定着してほしい」という意見を紹介している。

パク・ウンビンの新作ドラマ撮影中に住民トラブルが発生

パク・ウンビンの新作ドラマ撮影中に住民トラブルが発生 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

そして先日、ついに撮影現場で住民トラブルによる怪我人が出てしまった。

4月30日、ソウル恵化(ヘファ)警察署は「ドラマの撮影現場にレンガを投げた疑いで、40代の男性を在宅起訴し捜査中」だと明らかにした。

男性は、4月26日午前3時25分頃、ドラマ『無人島のディーバ』の撮影現場にレンガを投げ、20代の女性スタッフを負傷させた疑いが持たれている。スタッフは病院に運ばれたが、幸い命には別条はないという。

警察の調べに対し男性は「照明の光と騒音のせいでイライラしたから」と供述している。

ドラマ『無人島のディーバ』は、ENA(Netflix)『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022)』で一躍注目を集めたパク・ウンビンが主演の新作ドラマで、2023年下半期に放送予定。

製作会社は「このようなことが再発しないように、さらに細心に注意する」という公式立場を明らかにしている。

しかし、ハンギョレ新聞は「問題になる度に製作会社は“再発防止”を約束するが、今年に入ってから少なくとも4カ所の撮影現場で“迷惑”議論が浮上した」と報道。

去る3月には、チャンネルAの恋愛観察バラエティー『ハートシグナル4』が一戸建て住宅で撮影した際、早朝からの騒音や、ドローン撮影による住民のプライバシー露出問題、撮影車両の不法駐車などで近隣住民たちの怒りを買ったと伝えている。

IUとパク・ボゴムが共演するドラマの撮影現場でもトラブルが

IUとパク・ボゴムが共演するドラマの撮影現場でもトラブルが‥ (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

4月26日には、オンラインコミュニティーに「高敞(コチャン)青麦祭り ドラマ撮影の迷惑」というタイトルの投稿が上がった。

投稿主によると、青麦祭りに行った際、菜の花畑に入って写真を撮っていたところ、撮影スタッフに「ドラマを撮影中なので、こちらには行かないで」と止められたそう。

そのため他の道に進み、(ドラマを)撮影している方向の菜の花を撮ろうとカメラを向けた瞬間、今度は「写真撮らないでください!」と注意されたという。

投稿主曰く、撮影現場には誰がいるのか、肉眼では全くわからない程の遠い距離。

にもかかわらず、観光客の行動範囲を制限しようとするスタッフに怒りを露わにした投稿主は、「観光客がたくさん訪れる午後4時に、貸切したかのように道を塞いで“写真を撮るな”と言うなんて。(ドラマ)撮影のために、なぜ観光客が被害を受けなければならないのか」と批判している。

撮影していたのは、IUとパク・ボゴムが出演する新作ドラマ『本当にお疲れ様でした』で、製作会社は投稿が上がった翌日に「貴重な時間を割いて訪問された方々に、細心の注意を払えなかったことをお詫びする」と謝罪した。

日本でも、撮影や大規模なイベント開催時などでは、やむを得ず行動を規制させられることがある。

しかし我慢の許容範囲は、人それぞれ。もし日本人が「後にその苦労が、日本の文化芸術産業の発展につながる」と言われたら、どれだけの人が快く規制を受け入れるだろうか。

酒井知亜

韓国のデパ地下が大好き、酒井知亜です。韓ドラファン歴が長いですが、主にK-POP関連の記事を発信しております。韓国SNSで話題の最新イシューやスターの気になる素顔などを、読者のみなさんにわかりやすく伝えることをモットーに奮闘中です。

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