4月15日に開催される韓国総選挙。各候補者は各世代から多くの支持を得ようと公約とともに様々なアイデアを掲げ出馬している。その活動に芸能人が引用されることも少なくはないようだ。

来る15日に行われる韓国総選挙で、大邱(テグ)市 寿城乙(スソンウル)に出馬したホン・ジュンピョ(ハングル 홍준표)前未来統合党代表(以下、ホン氏)のSNS広報アカウントが独特なキャラクターを掲げ、多くの関心が集まった。
その’独特なキャラクター’というのが、ホン氏を先ごろ終幕したJTBC人気ドラマ’梨泰院(イテウォン)クラス’の主人公キャラクターに例えたのだ。

韓国政界によると去る5日、ホン氏の総選挙キャンプはインスタグラムにアカウントを作り、本格的にホン氏の広報に乗り出した。アカウント名は韓国語で読むと’ホン・セロイ(홍새로이)’となっており、ドラマ’梨泰院クラス’の主人公名’パク・セロイ(박새로이)’をオマージュ(?)したようだ。

また、ホン氏の顔に俳優パク・ソジュン(パク・セロイ役)のヘアスタイルを加えたキャラクターの画像とともに「気になるだろう、私がどうしてホン・セロイなのか?」という内容のコメントも掲載している。

'ホン・セロイ'なるキャラクターが..

‘ホン・セロイ’なるキャラクターが‥(画像出典:Instagram)

これは若い有権者が多く活用するSNSを通じてホン氏の知名度を更に高める為、若者の間で人気を集めたドラマキャラクターを模した戦略だ。
ホン氏は「大邱市寿城(スソン)の雰囲気がとてもいい」とし「特に20~30代の有権者の支持率が高い」と現場の雰囲気を伝えた。

特に目を引くのは、ホン氏がドラマのキャラクター’パク・セロイ’と共通点があるとして挙げた3つの理由だ。

ホン氏陣営は「パク・セロイはドラマで、幼い頃に不当な事で父親を亡くし、懲役刑を受けるなど紆余曲折を経験したが、ホン氏も父親が濡れ衣を着せられて悔しい目にあったことがある」とし、パク・セロイに例えた。

また、パク・セロイは出所後に飲食業に飛び込み、かつての不幸の元凶となった大手企業に立ち向かうキャラクターとして描かれている。ホン氏は「権力型不正に対抗するために検事になった」とし、果敢にも立ち向かう姿がパク・セロイと共通していると挙げた。

さらに、信念を守り成功を手にしたパク・セロイと、現実に妥協せず’大統領級’の政治家として成長したホン氏が似ていると広報している。
(※ホン氏は2017年に行われた第19代大統領選に出馬し、得票率24%を記録したものの、41%の得票率を記録したムン・ジェイン現大統領に惨敗を喫した)

ホン・ジュンピョ

国会議員選挙に出馬した大物政治家 ホン・ジュンピョ(画像出典:facebook)

ホン氏側は若い有権者の得票攻略のため、政策広報もインスタグラムを通じて行っている。
ホン氏は今回の総選挙で、’半導体など先端産業の誘致’、’フライングカー(Flying Car)産業団地誘致’、’新型コロナウイルス感染症によるニューディール20兆ウォン支援要求’、’住居・生活環境の改善’‥などを公約に掲げた。
インスタグラムの広報アカウントもフライングカー誘致公約を説明し「ついていくのではなく、先に進む姿勢が必要だ」と主張している。

‘ホン・セロイ’をアピールしようとした総選挙向けのインスタグラム戦略について、ホン氏は「今回の広報の件はSNSチームでしているので私はよく分からない」としながらも「役に立ちそうだ」と述べた。

先ごろ、総選挙の候補者がBTS(防弾少年団 / 愛称 バンタン)の名を盛り込んだ公約を掲げたことがあり、多くの注目を浴びた。若い有権者が選挙離れしない為に奮闘する候補者らの、芸能人を引用した広報アイデアは功を奏すのか。