韓国の大御所女優パク・ウォンスクが、バラエティー番組で大先輩である故ヨ・ウンゲさんとの思い出を話した。ヨ・ウンゲさんはヒョンビンが主演を務めたドラマ『私の名前はキム・サムスン』でオ支配人役を務めた女優だ。

韓国の大御所女優、パク・ウォンスクが、故ヨ・ウンゲさんとの思い出を披露した。

11月18日に放送されたKBSバラエティー番組『パク・ウォンスクと一緒に暮らそう』では、大先輩カン・ブジャの訪問に緊張するパク・ウォンスクの姿が描かれた。

デビューから58年目を迎えた女優のカン・ブジャについて「プライベートでは、あまり接点がなくて‥若い頃、舞台で共演して仲良くなった。ドラマも1本撮った」と、思い出に浸った。

バラエティー番組『パク・ウォンスクと一緒に暮らそう』

様々な話を交す大物女優4人(画像出典:KBS 같이삽시다 YouTube動画キャプチャー)

パク・ウォンスクは、カン・ブジャの他に、もう一人の大先輩との思い出も口にした。

「舞台では、お母さん役は、ヨ・ウンゲさんだったㅣ。皆懐かしい‥廊下で(舞台の)出番待ちをしていたヨさんは、いつもうとうと居眠りをしていた。ヨさんが出番に間に合わないのではと、はらはらしていたけど、自分の出番になると不思議と目がパッチリしてて、役に入り込んでいた。それは本当に驚いた」

故ヨ・ウンゲさん、享年69歳(1940~2009)。
1958年、舞台役者としてデビューした後、1962年にKBS専属俳優としてドラマデビューを果たす。以来、約47年もの間、お茶の間の人気女優として君臨していた。

日本のドラマファンには、2005年に放送されたMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』で、オ支配人役の女優さんとして記憶されているだろう。

ドラマ『私の名前はキム・サムスン』でオ支配人を演じたヨ・ウンゲさん

ヨ・ウンゲさんはドラマ『私の名前はキム・サムスン』でオ支配人を演じた(画像出典:옛드 : 옛날 드라마 [드라맛집] YouTube動画キャプチャー)

最高視聴率50.5%を記録した『私の名前はキム・サムスン』は、今年『愛の不時着』で3度目のブレイクとなったヒョンビンが、”1度目”のブレイクを迎えた記念すべき作品である。

劇中ヨ・ウンゲさんは、ヒョンビンが経営するレストラン”Bonabetty”で、総支配人役を引き受けた。

“Bonabetty”を訪れる人々を、笑顔で迎え入れる”還暦超え”の総支配人は、最高のおもてなしで客から信頼を一身に受けている存在だ。時に穏やかで、時に剛直なリーダーシップを取り、レストランの運営を任されている。

ドラマ『私の名前はキム・サムスン』

ヒョンビン演じるジノン(左)とヨ・ウンゲさん演じるオ支配人(右)(画像出典:옛드 : 옛날 드라마 [드라맛집] YouTube動画キャプチャー)

レストランの総支配人になったエピソードも、中々興味深い。

元小学校の教師をやっていたオ支配人は、女手一つで息子を育てていた。しかし、その息子が事故に遭い、即死。大きな喪失感に襲われ、1年間を悲しみの中で彷徨っていた。

ある日、ジノン(ヒョンビン)が、彼女のところに訪れて手を差し伸べる。なんと「レストランの総支配人になってくれ」と提案したのだ。定年退職後、家族の温かさも感じられず、寂しい日々を送っていた彼女を、もう一度外の世界へ連れ出したのだ。

「レストランの仕事なんかやったことない」と拒む彼女が、心を変えるきっかけとなったヒョンビンの一言、それは‥

「子供を教える優しい気持ちで、お客様に接すればいい」

だった。

心動かされた彼女は”Bonabetty”の総支配人となり、ジノンを補佐しながら、亡くなった息子に接するようにジノンに誠意を尽くす。

いまだ、オ総支配人を演じた故ヨ・ウンゲさんが、ヒョンビンのお母さん役に扮したと思い込む人がいるほど、故ヨ・ウンゲさんとヒョンビンは”特別な絆”を持っていた。

故ヨ・ウンゲさんは、2009年に肺炎でこの世を去っている。

舞台とテレビ、スクリーンを縦横無尽に駆け抜けて、数えきれないほどの代表作を残した彼女の生涯を語るには、時間が足りない。

しかし何年経っても、オ支配人として見せたその穏やか微笑みは、我々韓国ドラマファンの心にずっと生き続けるだろう。



ヒョンビン

韓国の人気俳優ヒョンビン(ハングル 현빈)。1982年9月25日生まれ。

2003年にKBSのテレビドラマ『ボディガード』(2003)でデビュー。

2005年にMBCドラマ『私の名前はキム・サムスン』(2005)で大ブレイク。韓流スターとして、韓国や日本、中国をはじめアジア全域で人気を博している。

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