5月、子役出身女優のキム・セロンが、飲酒運転で事故を起こし物議を醸している。しかし、これよりも衝撃的な事件を起こしたのが、『サンドゥ、学校へ行こう！(2003/KBS2)』に出演し、RAIN(ピ)の子ども時代を演じたキム・ソクだ。人気子役から一転、惜しくも転落した彼の人生を一部紹介する。
子役としてデビューし成功を収めた人物といえば、女優のパク・ウンビンや俳優のヨ・ジングなどが代表的な例だが、中には躓いてしまったケースもしばしば見られる。
子役出身で現在も華やかな活躍を繰り広げるヨ・ジング(左)とパク・ウンビン(右)(写真提供：ⓒ TOPSTAR NEWS)
かわいい子ども時代の印象が強く残っているためなのか、マイナスイメージの出来事には特にスポットが当たりやすく、世間の記憶にも深く残ってしまいがち。
最近では、子役出身女優のキム・セロンが飲酒運転で物損事故を起こし、免許取り消し対象になるほどのアルコール分が検出され大きな話題となったばかり。
しかし過去に、彼女よりも衝撃的な事件を起こした人物がいたのをご存じだろうか。
『サンドゥ、学校へ行こう！(2003/KBS2)』に出演し、後に乗馬選手として活躍したキム・ソクだ。
子役俳優として活躍後、乗馬選手となったキム・ソク(画像出典：Penacova YouTube動画キャプチャー)
劇中、主人公であるRAIN(ピ)の子ども時代を演じたキム・ソクは、交通事故で両親と死別し叔父に育てられるも10歳で捨てられ、その後裕福な家の養子になるという難しい役どころを務めていた。
キム・ソクが出演した『サンドゥ、学校へ行こう！(2003/KBS2)』(画像出典：KBS2)
また同作以外にも、数々の名作ドラマで有名俳優と共に名を連ねており、『宮～Love in palace(2006/MBC)』では、女優のパク・シネ扮するチェギョンの弟役を演じている。
『宮～Love in palace(2006/MBC)』に出演し、女優のパク・シネ扮するチェギョンの弟役を演じたキム・ソク(左上)(画像出典：MBC)
『朱蒙 -チュモン- Prince of the Legend(2006/MBC)』では、ヒロインのソソノ(ハン・へジン扮)とウテ(チョン・ホビン扮)の次男で高句麗の第2王子を、『善徳女王(2009/MBC)』では、カン・ジフ演じる花郎(ファラン)イムジョンの子役として登場。
キム・ソクが出演した『朱蒙 -チュモン- Prince of the Legend(2006/MBC)』(画像出典：MBC)
そんなキム・ソクは5歳の時、映画『ナンバー・スリー(1997)』で俳優ハン・ソッキュの幼少期を担い、華々しいデビューを飾る。
2004年には、韓国で130万部を売り上げたベストセラー小説『9歳の人生』を映画化した、『僕が9歳だったころ』の主演に抜擢。
映画『僕が9歳だったころ』で、主演を務めたキム・ソク(右)(画像出典：movie.naver)
田舎に住む正義感の強い素朴な小学生、主人公ペク・ヨミンを熱演し、『第12回春史大賞映画祭』では子役賞を受賞して、一気に知名度を上げた。
俳優として華々しい活躍を繰り広げてきた彼だったが、『宮～Love in palace』を最後に騎手へと転向。そして2021年2月4日に、性暴力犯罪の処罰などに関する、特例法違反等の容疑で告訴されてしまう。
訴状によると、内縁関係にあった既婚女性の裸の写真と動画を盗撮し、映像1つに対して1億ウォン(約1千53万円)を要求、応じなければそれらを流布すると70回以上、脅迫したというもの。
その結果、2月24日に身柄を拘束・起訴される。また4月7日の裁判では、2016年10月から2021年2月までに、計1300回に渡って40億2500万ウォン(約4億2400万)をギャンブルに使い、インターネットでバカラ賭博をした容疑が追加された。
キム・ソクのケースのように、子役が人気を得るとその活躍から一転、ドラッグや飲酒に溺れたり、借金で家庭が崩壊するという暗いニュースが時折報じられる。
現在、活躍している子役出身俳優たちが、同じ道を辿らないことを願うばかりだ。
(構成：西谷瀬里)
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