- チャン・グンソク主演の新作ドラマ『ミッキ(原題/coupang play)』が、1月27日に配信スタートする。
- 彼の約5年ぶりのドラマ復帰作であるだけに熱い視線が寄せられているが、もう1つ注目を浴びている理由がある。
- いまだ未解決である韓国犯罪史上最大規模の詐欺事件をモチーフにした本作をご紹介。
チャン・グンソク主演の新作ドラマ『ミッキ(原題/coupang play)』が、いよいよ公開されます。
当初、『犯罪の年代記』というタイトルがついていた本作、韓国語で“おとり”や“エサ”という意味を持つ言葉『ミッキ』に変更して、1月27日から配信がスタート。
パート1とパート2から成る2部構成で、前者は全6話を毎週2話ずつ公開、後者は今年上半期の配信を予定しているとのことです。
本国を代表する大人気スター、チャン・グンソクの約5年ぶりとなる復帰作であるだけに、既に熱い視線が寄せられています。
そんな中、もう1つ注目されているのが物語の内容。
なぜなら、韓国中を震撼させた有名な未解決詐欺、“医療機器逆レンタル詐欺事件”が作品のモチーフになっているから。被害総額は*4~5兆ウォンと言われており、韓国犯罪史上最大規模の事件です。
*被害者団体『正しい家庭経済実践のための市民連帯』は、被害額が8~10兆ウォンに上ると主張している。
過去には、イ・ビョンホンとカン・ドンウォン主演の映画『MASTER/マスター』や、ヒョンビンが主人公を演じた映画『スウィンダラーズ』の題材になったこともあり、人々の興味を引くストーリーとなっています。
ではその気になる事件ですが、それは2004~2008年にかけて起こりました。
医療機器を購入しホテルやサウナなどの施設にレンタルすれば、利益を得られるというものです。
購入者が直接貸与業に関わる必要はなく、最初に医療機器代さえ準備すれば収益を上げられるとあって、当時韓国では財テクの1つとして瞬く間に広がることに。
首謀者のチョ・ヒパルは、収益金を支給しながら信頼を積み重ねていき、全国に複数の法人と49箇所の施設を作り、地域ごとに異なる会社名で活動します。
しかし実際にはレンタルでの収益はほぼ上がっておらず、出資してもらった資金の大部分を懐に入れ、一部運用した利益を出資者に還元する典型的な投資詐欺手法をとっていました。
このためやがて出資者の人数の増加が鈍化、これ以上詐欺を働くことは限界であると判断したチョ・ヒパルは逃亡を計画します。
2008年10月に会社の電子ネットワークを破壊し、現金化した個人の財産を持って逃げ、翌月に指名手配されました。
ところが12月9日、中国に密航してそのまま消息不明に。
そして2012年、遺族の発表によって2011年12月に既に死亡したとのニュースが流れます。ところが、火葬されていたためDNA鑑定ができず、チョ・ヒパル本人か疑わしいという声が。
またこれ以降に、中国での目撃談が複数上がっているなど、被害者市民団体は彼の生存をいまだ主張している状況です。
しかもこれに輪をかけて、チョ・ヒパルの生死を知るとされていた人物が謎の死を遂げるなど、彼を取り巻く謎は深まるばかり。
また、チョ・ヒパルから高額な賄賂を受け取った高位公務員(検察、警察)が多いと報じられ、韓国全土に衝撃を与えてました。
ちなみに、インターポールによって指名手配されていましたが、死亡を理由に現在は解除されています。
万が一存命であれば、現在は60歳半ばのチョ・ヒパル。果たして彼はいまだどこかに潜んでいるのでしょうか。
『ミッキ』では詐欺師役をホ・ソンテが、彼を追う正義感溢れる刑事役をチャン・グンソクが演じます。
果たしてドラマの結末は・・。
韓国の人々の記憶から忘れ去られつつある、”チョ・ヒパル事件”。
チャン・グンソクの高い演技力に世間の関心が高い題材まで揃った本作について、早くも韓国ネット上では、大ヒットを期待する声も上がっております。
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