「韓国語を勉強している」と周囲に話すと、99.9%の確率で「日本と文法の並びが同じだから覚えやすいらしいね」と言われる。勉強を始める前は、自身も同じことを思っていた。しかし”語学”を侮ってはいけない。他言語を学ぶことに、”簡単”や”覚えやすい”などというワードは存在しないのである。ここではそんな、語学とは難しいものだと改めて感じさせた出来事を紹介したい。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

IZ*ONEが解散してから、早くも1カ月が過ぎようとしている。

メンバーは、新たな活動や近況を明かすなど、少しずつではあるが個人活動に前進を見せてきた。

日本人メンバーの宮脇咲良もその1人だ。

宮脇咲良の言った自責の「悔しい」が思わぬ誤解を生んでしまった。

宮脇咲良の発した自責の「悔しい」が、思わぬ誤解を生んでしまった。(写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

彼女は日本に帰国して間もなく、HKT48からの卒業を発表。「在籍していた10年分の恩を返したい」と、6月19日には福岡マリンメッセで有観客&配信で卒業コンサートを実施する。

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そんな彼女が、韓国で『PRODUCE 48』オーディションに参加して間もない頃、言葉の解釈違いでマイナスイメージが持たれてしまった事があるのはご存じだろうか。

『悔しい』と言った宮脇の胸の内

宮脇咲良

PRODUCE48に参加し「悔しい」と発言した宮脇咲良(写真提供:©TOPSTAR NEWS)

オーディションでは、参加者1人1人がトレーナーの前でパフォーマンスを披露し、評価とランク付けをされる。

当時、すでにプロとしてステージに立っているはずの日本人参加者が、ことごとく低い評価を受ける反面、まだ練習生である、韓国人参加者の評価の方が高いという現実を目にした宮脇。

この時にカメラの前で、硬い表情で話した宮脇の言葉はこうだ。

「韓国の方たちは、日本に来ても認められるけど、日本(アイドル)は日本を出た瞬間から、認めてもらえない現実を知って悔しい」

映像を観ていない人が、この内容を推し量るのは少し困難かもしれないが、それでも日本人ならば、この”悔しい”は、自分たちを指すワードであると理解できる人の方が多いだろう。

それは、日本人が”AKB”というグループそのものの特性を知っているという前提もあり、また、日本人は未熟な子が成長していく姿を見て応援するという傾向が強いからだ。

これを踏まえて、宮脇の言葉を見返してみれば、自分たちの力不足を思い知らされたという、ショックな感情をも含まれていることが分かる。

しかし、彼女の言葉が韓国語字幕で表示された時に、語感の差異が発生した。

彼女の”悔しい”という言葉が「분하다(プンハダ)」という形容詞で字幕表示されたのだ。この言葉には、確かに”悔しい”という意味も含まれているのだが、日本と語感が違う。韓国で「분하다(プンハダ)」を表現する時は、外的要因で抱く負の感情なのである。

すなわち「無念」「納得がいかない」「害を被った」という、第3者のものや人が存在して、その事に対して恨めしい気持ちを持った時に使われる言語なのだ。

「분하다(プンハダ)」が使われたことによって、宮脇は韓国視聴者から「自分たちの実力を棚にあげて悔しいだなんて」「アウェイだから評価を下げられてると思ってるの?」などと言った、マイナス感情の反応を受ける事に。

浅田真央も、語感の違いで攻められた過去

さかのぼること2010年。バンクーバーオリンピックの時のこと。

フィギュアスケート界では、日本の浅田真央選手と、キム・ヨナ選手が頂上決戦に向けてしのぎを削っていた。

浅田真央とよきライバルだったキム・ヨナ

浅田真央とよきライバルだったキム・ヨナ(写真はソチ五輪当時)。 (写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)

互いに1990年9月生まれと同い年でもあったため、よきライバルとしてメディアを賑わせ、オリンピックではどちらが金メダルを獲るのか、関心も大きなものだった。

結果的に、キム・ヨナ選手が金メダル、浅田真央選手が銀メダルで幕を閉じる。

競技後のインタビューで、浅田真央は「全然納得していない、悔いが残る」と「悔しい」を何度か口にした。

これは”自分に満足していない、力が足りない”と言う意味合いなのだが、韓国メディアではやはり「분하다(プンハダ)」が用いられた。

そのため、浅田に悪印象を持った韓国人も多くいたという。

*****

こう言っては元も子もないのだが、しょせん、他言語は他言語なのである。

違う言語同士、ぴったり意味が当てはまることなどあるはずもなく、だからこそ、語彙力や表現力を蓄える事が、言葉の世界に広がりを持たせてくれる。

人の分だけ抱く感情があるがゆえ、受け止め方も千差万別なのは百も承知。

しかし一方で、上述したような「분하다(プンハダ)」いわば”誤訳”とも取れる表現には、誰かの感情をプラスにもマイナスにもする力があることを、”伝える者”は知っていなくてはならない。

自戒を込めて、そう思うのだ。




IZ*ONE(アイズワン)

IZ*ONE(アイズワン / ハングル 아이즈원)は、韓国と日本合同のグローバルガールズグループである。
2018年に韓国の音楽専門チャンネルMnetで放送された日韓合同オーディション番組「PRODUCE 48」を通して、韓国の芸能事務所に所属する練習生57人、日本のAKB48グループに所属するアイドル39人、総勢96人の練習生から、韓国の視聴者投票で選ばれた12人のメンバーによって結成された。

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