韓国の経済専門メディアである韓国経済TVが、SMエンターテインメントを巡る4兆ウォン規模のM&Aの可能性を示唆。買収に名乗りを上げると予測されているのは、カカオグループやCJ、HYBEなど、韓国エンターテインメント業界を牛耳るビッグネームばかりだ。

“K-POP王国の立役者”

韓国の音楽ファンなら、誰もが一度はSMエンターテインメント(以下、SM)と、その設立者であり現在も総括プロデューサーとして活躍しているイ・スマン氏の名前を思い浮かべるだろう。

SMエンターテインメントの統括プロデューサー、イ・スマン(画像出典:SMエンターテインメント)

東方神起(TVXQ)やBoA、少女時代、SUPER JUNIORなどを擁するSMの華麗な陣営が、K-POPのグローバル化に大きく貢献したことは事実であり、称賛されるべきものである。

しかし、揺るぎない王国の主が変わるかもしれないというニュースが報じられ、音楽ファンの間で動揺が走った。

韓国の経済専門メディア、韓国経済TV(以下、韓経)は8月3日に「SM4兆なら売却? ダークホースに浮上したCJ」という見出しで、SMの買収にカカオグループやCJグループ、HYBEが名乗りを上げていると報道。

韓国国民の9割以上が使っている、スマートフォンメッセンジャーアプリのカカオトークや、韓国第2位のポータルサイトDaumを所有しているカカオG、MnetやtvNで今最も勢いのあるCJG、BTS(防弾少年団)を輩出し、近年攻撃的なM&Aを展開しているHYBEなど、韓国エンターテインメント業界を牛耳るビッグネームばかりだ。

各社は勝機を掴むため、様々なビジョンをSM側に提示しているが、SM側は「多角的な議論はされているが、何も決まっていることはない」と慎重な姿勢。

韓経は3社のうち、カカオGが買収する可能性が高いと見ており、その根拠として、カカオGのトップがイ・スマン氏と直接コンタクトを取ったことを挙げている。

HYBEは、”金銭”で勝負に出る。カカオGやCJGより高い金額を提示しているが、ライバルに”手渡し”したくないのか、イ・スマン氏が断ったと韓経は伝えている。ただ、企業M&Aには様々な突発性があり、HYBEによる買収の可能性が完全に消えたとは言い難い。

BTSの所属事務所HYBE(写真提供:©スポーツ韓国)

韓経が注目している企業は、CJGだ。昨年、米アカデミー賞で作品賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』の製作総指揮であるイ・ミギョン副会長が、イ・スマン氏との面会のため急遽帰国するなど、積極的に動きを見せているからだ。

韓国の投資専門機関は、買収額は2.5兆ウォン(約2500億円)~4兆ウォン(約4000億円)規模になると見込んでいる。モルガン・スタンレーなどの外資系投資機関は、最近SMの株主の間で持ち分を増やすという動きも、売却説を後押しする要因であると分析している。

SMの売却説が浮上した決定的な要因は、イ・スマン氏とされている。以前、彼は「もう辞めたい、SMを手放したい」という意向を周囲に示したことがあり、それ以降、買収を希望する会社から積極的なアプローチが行われているという。

近年は、韓国の税務当局にマークされ、ハードな税務調査を受けたイ・スマン氏は、株主からも厳しい目を向けられるなど、肩身の狭い思いをしている。

(関連記事) イ・スマン帝国の終焉?昨年SMを狙っていたHYBE

この報せを受け、韓国の音楽ファン、特にSM所属のアーティストを応援するファンを中心に、様々な声が上がった。特に今年、asepa(エスパ)の活躍を導いたイ・スマン氏の手腕を高く評価する声が多い。

以下は、韓国ファンの声。

「イ・スマン氏は疲れたのか‥愛着があるはずなのに、手放したいという言葉が出るとは」

「イ・スマンはジジイだが、センスはまだ死んでない! SMのためにもっと頑張ってほしい」

「何故、HYBEからの提案を断ったのかな? 経営から退いて引退を考えるならお金が一番大事なのに」

「そうね。(HYBEの提案を断ったのは)もしかしたらSMファンへの配慮かな?」

「プデュを見ると、CJのやり方が見え見え。CJは反対」

「中国や日本の会社には売らないよね!? ジジイ!」

「支援や独立性の確保というところを考えると、カカオが最高だね」

「将来、韓国のエンターテインメントには、カカオ、CJ、HYBEの3社しか残らないような気がする」

「イ・スマン氏、あなたが作り上げたSMアイドルの”世界観”、あなたがいなくなるとどうなるのでしょうか‥?」

(コメント翻訳・編集:Danmee編集部)

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