6月23日、SMエンターテインメントは、メタバースブランド”KWANGYA”の最初のサービスである、ファンコミュニティー『KWANGYA CLUB』をオープンすることを発表した。その後、韓国のツイッターには「超ダサい(너무 구려)」というワードが登場。その理由とは?
本日(6月23日)、韓国のツイッターのトレンドに、「超ダサい(너무 구려)」というワードが上がった。
韓国のツイッター利用者は一体、何に対して嘆いているのだろうか。
その発端となったのは、同日午前中になされた、SMエンターテインメント(以下、SM)の発表。
同社は、ファンコミュニティー基盤の*メタバース(Metaverse)サービスである『KWANGYA CLUB』をローンチすると明らかにしたのだ。
*メタバース:コンピューターやコンピューターネットワークの中に構築された、3次元の仮想空間やそのサービス
“KWANGYA”とは、SM所属のアイドルが共有する”世界観”の総称。2020年10月、女性アイドルグループであるaespa(エスパ)を起点に始まり、今やSM全体が共有する”世界観”となっている。
*初登場したのは、『NCT 2020:The Past & Future – Ether』の映像。初めて歌詞に盛り込まれたのは、aespaのデビュータイトル曲『Black Mamba』
その意味は、漢字語のハングル、”광야(広野)”から来たとされる。
韓国では、”広い野畑”という意味だけでなく、文学作品などで”奪われた領土”という意味合いでよく登場しているため、SMの”世界観”にもそのイメージが借用されていると見られる。
ちなみに、SMが説明する”KWANGYA”は「無規則、無定型、無限の領域」。
一見、SMが推進しているメタバース事業の仮想空間にぴったりな”命名”ではあるが、韓国のネットユーザーたちは「超ダサい」と揶揄しているのである。
その理由はシンプル。なぜなら、韓国の若者にとっては、”超”が付くほど古い漢字語であるためだ。
前述したように、”KWANGYA(広野)”は、近代文学によく登場する言葉である。現代では、70-80年代の労働運動や民主化運動の歌によく使われた言葉だ。
韓国の若者は「この単語を思い出したのは、あの人しかいない」と、イ・スマン総括プロデューサー(以下、イ氏)が独断で決めた”命名”だと疑っている。
今年70歳(日本年齢)を迎えたイ氏は、SMの経営及び企画に、絶大的な影響力を持っているとされる。
一部からは、移り変わりが早いエンターテインメント業界で、イ氏によるトップダウン型に懸念を示す声も。
今回、『KWANGYA CLUB』のローンチ発表に揶揄が集まる背景には、イ氏とSMに対する嘲笑が色濃く出ているのだ。
また、所属アーティストですらなかなか馴染めない”KWANGYA”という概念を、無理やり植え付けようとするイ氏の固執を糾弾する動きでもある。
(関連記事)もう逆らえないKWANGYA行き!SJに続きSMの古参たちも参加なるか
韓国のオンラインコミュニティーには、「ツイッターのトレンドに上がっても、じじ(イ氏)は考えを変えないだろう」「アイドルも馴染めない、ファンも馴染めない名前だね」「本当に1ミリも面白くないのに、KWANGYAシリーズが続いている」と、呆れた声が続々と登場している。
一方、「NCT期待している!」「募集はいつから? わくわくする」「”東方神起”、”防弾少年団”というグループ名も最初はダサかったよ」と、擁護や期待の声も寄せられた。
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