K-POPアイドル界のレジェンド、H.O.T.(エイチオーティー)が、本日(9月7日)でデビュー24周年を迎えた。K-POPアイドルの礎を築いた彼らの偉業に迫る!
韓国の3大芸能事務所のひとつとして世界的に名を轟かせているSMエンターテインメント。本芸能事務所の第1号アイドルグループとして1996年9月7日にデビューしたのが、韓国アイドル界第1世代であるH.O.T.(エイチオーティー)だ。
5人組ボーイズグループとして誕生した彼らは、デビューするやいなや、シンドロームを巻き起こすほどの爆発的な人気を博し、1990年代後半の韓国歌謡界を席巻した。その人気は韓国だけにとどまらず中華エリアまでも虜にし、いわゆる”韓流アイドル”というジャンルを誕生させた。
2020年の現在、さまざまなコンセプトのアイドルグループが歌謡界を盛り上げているが、1990年代後半は「H.O.T.で10代が団結できる」と言われるほど大衆の人気を独占し、他の追随を許さないほど独歩的であった。現在のK-POP界で例えるならば、ワールドスターであるBTS(防弾少年団)をも上回るほどの人気を博していたという。
その人気と影響力は歌謡界をも揺るがすほどであった。
H.O.T.の大成功を受け、大衆歌謡界は速いテンポでアイドルが主軸となる歌謡界へと再編された。”打倒H.O.T.”を掲げたアイドルグループが続々と誕生したことで、大衆音楽を扱う番組をアイドルグループが独占するようになり、1990年代後半、大衆歌謡界の勢力図を変える変化の始まりとも言えるアイドルグループと呼ばれた。
さらに、アイドルグループの定義を完成させ、本格的なアイドル時代を切り開いたと言われている。
メインボーカル、サブボーカル、ラッパーなどのメンバー構成から、リーダー、ビジュアル担当、純粋な末っ子といったキャラクター設定まで、現在のアイドルグループに登場するギミックとコンセプト的役割を初めて完璧に具現したグループでもあるのだ。
彼らの偉業はこれだけではない。
現在、当たり前のように存在する”公式ファンクラブ”をほぼ初めて誕生させたのも、H.O.T.だ。(H.O.T.メンバー ムン・ヒジュンの証言によると、当時公式ファンクラブ会員数が78万人、非公式ファンクラブ会員数を入れると158万人だったという。)
公式ファンクラブをはじめファンクラブ文化、さらには応援グッズをも誕生させた彼ら。
ペンライトの前身とも言えるアイテム・風船をはじめ、垂れ幕やプラカード、応援スティックなどを組織的に使ったのもH.O.T.のファンが最初だと言われている。
また、韓国ではアイドルのファンクラブごとに色が決められ、その色のアイテムを使って応援するスタイルが定着しているが、これもH.O.T.のファンクラブがシンボルカラーを白にし、白い風船を応援グッズに使用したことに由来されているそうだ。
これに加え、歌詞のない前奏部分でメンバーの名前を叫んだり、掛け声を叫んだりしたのもH.O.T.ファンが初とされている。
これらを見れば一目瞭然であるが、H.O.T.とそのファンダムが現在のK-POPアイドル界の礎を築いてきたことが分かる。
しかし、残念ながら良い面ばかりでもなかったようだ。
“推し”をとことん応援するポジティブなスタイルが誕生したのと同時に、ネガティブなファンダム、つまり”サセンファン”なる存在が現れたのも、H.O.T.の前代未聞の人気からと言われている。
韓国芸能界における”アイドル”という存在とファンダムの基礎を築いてきた、伝説のアイドルグループ”H.O.T.”。
現在のアイドル文化を誕生させ、K-POPの基本的マニュアルを作り上げるという偉業を成し遂げた彼らの活躍は、これからもまだまだ続く!
H.O.T.ステージパフォーマンス(動画出典:Youtube)
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