ドラマ『冬のソナタ』『チャングムの誓い』『天国の階段』‥”第一次韓流ブーム”と呼ばれた2000年~2010年頃は、日本の地上波メディアで多くの韓国ドラマが放送されていた。”復讐、悲劇、すれ違う恋”など、ストーリー展開が予想できるのに、なぜだか心に突き刺さり、涙が止まらなくなる。”ヨン様ブーム”が日本を席巻してから、今年で16年が経ち、当時の主演や脇役、子役たちももちろん近況はそれぞれだろう。そんな当時活躍していたアイドルや俳優にスポットをあてる【韓ドラAgain】! 皆さんの気になっているあの人は、今どうしているのでしょう?
EXOのド・ギョンス(D.O.)やZE:Aのイム・シワンなど、最近はアイドルグループに属しながらも、映画やドラマで大活躍する”実力派演技ドル”が増えている。特に今後の韓国ドラマ界は、演技ドルが担っているといっても過言ではない時代になってきた。
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米ビルボード・ソング・チャート”Hot 100″で2週連続1位を記録し、世界的なトップアーティストとして爆発的な人気を誇っているBTS(防弾少年団)。BTSが活躍しているのは歌謡界だけにとどまらない。BTSのメンバーV(ブイ)は、2016年に放送されたKBS『花郎<ファラン>』で俳優デビュー。デビュー作ながらも、その演技に対する評価は最初から高いものだった。

『花郎<ファラン>(写真提供:©スポーツ韓国、画像出典:花郎文化産業専門会社오보이프로젝트)
『花郎<ファラン>』は、新羅時代、第24代王真興(しんこう)王の再危機を背景に、国王の親衛隊と言われる”花郎”に選ばれたエリートイケメン男子たちの熱い情熱と、成長を描いたフュージョン青春時代劇だ。
イケメン男子たちが主役のドラマだけに、V以外のキャストも華やかだった。『梨泰院クラス』(2020)への出演で、今年日本で大スターとなった最旬俳優パク・ソジュンや、現在兵役中でアイドルグループZE:A出身のパク・ヒョンシク、同じく兵役中のSHINeeミンホ、また女性陣ではコ・アラや『サイコだけど大丈夫』に出演したソ・イェジ等が出演している。

『花郎』出演陣。制作発表会にて(写真提供:©スポーツ韓国)
このドラマでVは、日差しのように明るい花郎の末っ子ハンソンを熱演。ハンソンは、序盤では特に天真爛漫なムードメーカーだった。しかし回が進むにつれ、人知れず抱える痛みが少しずつ表面化され始める。そして日本の放送では、第21話。家門に対する負担よりも、自分と異母兄タンセ(キム・ヒョンジュン)の幸せのために立ち上がった、ハンソンの姿が描かれた。

Vは劇中、花郎の末っ子ハンソンを熱演した(写真提供:©スポーツ韓国)
ハンソンの祖父は、家門を立て直すという名分の下、ハンソンの半身とも言える兄タンセに王を殺せと命じ、失敗すればハンソンまで殺すと脅迫する。その言葉を聞き、タンセは弟を守るために猛毒を塗った刀で、ソヌ(パク・ソジュン)を殺そうとした。しかし、この陰謀に気づいたハンソンが、ソヌに向けられたタンセの刀を両手で握りソヌを助ける。猛毒が塗られた刀を握ったハンソンは、その後全身に行き渡った毒のせいで命を落としてしまう。目と口を震わせながら、死に際を演じる姿は視聴者の涙を誘った。

ソヌに向けられたタンセの刀を両手で握り‥(画像出典:YouTube KBS Drama Classic動画キャプチャー)
(関連動画)ハンソンはソヌに向けられた刀を両手で握り‥【韓国ドラマ’花郎’】
2017年、韓国メディア朝鮮日報のインタビューでVは「『花郎』は、多くの悟りと忘れられない美しい思い出をくれた作品だ。ハンソンとともに笑い、泣きながらハンソンとして生きることができて幸せだった。視聴者の皆さんにも、自分が感じたハンソンの真心が伝わることを願っている」と明かしている。
続けて「初めて演技に挑戦するということで、プレッシャーもあり、すごく緊張した。パク・ソジュン、パク・ヒョンシク、ミンホ、ド・ジハン、チョ・ユヌ、キム・ヒョンジュン、ソン・ドンイル先輩と監督、作家、現場の全てのスタッフの皆さんに色々と教えて頂き、楽しく撮影できた。本当に感謝している。ハンソンを応援し、愛してくださった視聴者の皆さんに心から感謝する。キム・テヒョン(Vの本名)のハンソンをいつまでも忘れずに、ドラマ『花郎』にも、最後までたくさん愛を注いで応援して欲しい」と、先にドラマから降板することになっても、ドラマに対する応援を忘れなかった。
そして朝鮮日報では”Vは演技初挑戦だったにも関わらず、波乱万丈なハンソンの生涯を見事に演じきった。パク・ソジュンとの可愛らしいブロマンスは、遅々として進まない三角関係で弛んだ劇中の雰囲気を切り替え、ジレンマに苦しむ青春の姿は、若い視聴者たちの共感を呼ぶに値した。特に、自分の代わりに怒られる兄タンセを見ながら、悲しくて泣いていた幼いハンソンが、最後は兄を守るために命まで投げ出す姿は、視聴者の目頭を熱くした。韓国国内最高の人気グループBTSのメンバーだが、欲張らず、小さな役から挑戦し、自分の力量を育てていったのも、同様に視聴者から好感を引き出す要因となった。BTSのメンバーとして、また役者としてキム・テヒョンが見せてくれる未来が期待される理由だ”とVの演技を絶賛している。
また、ハンソンが亡くなり、ドラマを降板することになったが、これについてはVを自らキャスティングしたキーイーストのパク・ソンヘ代表が「当時のBTSは、今のようなスーパースターではなかったにも関わらず、とても忙しかった。パン・シヒョク代表が快くOKしてくれた状況で、メンバー全員をチェックした。正直BTSは全部かっこよくて可愛らしかったが、私は当時、Vにはまっていた(笑)。あまりにも忙しいスケジュールのせいで、序盤から死ぬ設定でやるしかなかったが、誰もがVに恋に落ちた。演技より人そのもの、そのエネルギーが愛らしく、おそらく今も一緒に出演した俳優たちが、皆Vを愛していると思う」と説明したことがある。
BTSの過密スケジュールの中でも、Vの今後のソロ活動として、俳優業にも期待は大きい。
(関連動画)BTS VとJINが歌うドラマ’花郎’OST ‘死んでも君だ(죽어도 너야)’
BTS
BTS(防弾少年団)は2013年6月13日にデビューした韓国の7人組男性アーティストグループで、パン・シヒョクのプロデュースにより誕生した。
HYBE(旧Big Hitエンターテインメント)所属。
デビューアルバムは『2 COOL 4 SKOOL』、デビュー曲は『No More Dream』。グループ名の”防弾少年団”には、10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬくという意味が込められている。
ハングル表記は”방탄소년단(バンタンソニョンダン)”から”バンタン”と呼ばれることが多い。
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