BTS(防弾少年団)のジンが、韓国大手食品メーカーオットゥギの即席麺、ジンラーメンの広告モデルに起用された。

ジンラーメンの広告モデルを務めるBTSのジン (画像出典：YouTube 動画キャプチャー)

ここ30年間、韓国ラーメン業界で不動の1位は、農心の辛ラーメン。それを追う2位がジンラーメン。今回、ジンの起用で、辛ラーメンの地位を脅かすことはできるだろうか!?

ジンラーメンは、赤いパッケージのスパイシー味と、青いパッケージのマイルド味の2種類展開。

辛ラーメン同様、日本ではもちろん、世界で売れている人気商品である。

赤と青、どちらのジンラーメンがお好みですか？ (画像出典：YouTube 動画キャプチャー)

オットゥギは長年1位のライバルに対抗するためマーケティングを強化。最近はゲーム業界との異色のコラボレーションを行うなど、ジンラーメンの広告展開に力を入れている。

昨年は、日本でも有名な俳優ナムグン・ミンを広告モデルに迎え「ジンラーメンがラーメンの真理(진리/ジンリ)」というコンセプトを展開。過去には、ジンとも親交がある料理研究家のペク・ジョンウォンをCMに起用している。

今回ジンの起用が発表されると、SNSは一気にジンラーメン祭りに。多くのファンを喜ばせた。

その理由は、彼が過去に「いつかこのカップ麺(ジンラーメン)のCMモデルになりたい」と発言していたから。また、最近も「デビューして、ジンラーメンの広告を撮るのが願いだった」とファンに伝えたことで、彼のCMはたちまち話題となった。

ツイッターでは、韓国ファンから「スーパーでは、もう赤が売り切れだった！」「ものすごい大量に積んであって、売る気満々」などの報告が上がり、日本ファンは「売り切れる前に、急いでジンラーメンを箱買い」「辛いの苦手だから、青のジンラーメンから試してみたい」など、ジンをきっかけに「食べてみたい」と思った人も多かったよう。

グルーバルスターのBTSが広告を務める影響力の大きさは、ファンを通じて早くも証明された。

農心の辛ラーメンの広告モデルを務める、ソン・フンミン選手 (画像出典：YouTube 動画キャプチャー)

一方、業界1位の辛ラーメンはというと、広告モデルには、サッカー韓国代表のスター選手、ソン・フンミンを起用中。

現在イングランドプレミアリーグのトッテナムに所属する彼は、今年(2022年)アジア人史上初の得点王に輝き、韓国で絶大の人気を誇るグローバルスターでもある。

つまり、どちらのメーカーも、グローバルスターを広告モデルに起用しているのだ。

しかし、今回ブランドパワーを強化したジンラーメンが、30年間1位に君臨する辛ラーメンを脅かす存在になることは十分に考えられる。

果たしてジンの起用は、韓国ラーメン業界の勢力図を変える“切り札”になるだろうか？ 辛ラーメンとジンラーメンの戦い、グローバルスター同士の対決にも注目だ。

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