5月16日(日本時間)、BTS(防弾少年団)が、アメリカ3大音楽賞の1つ『ビルボード・ミュージック・アワード(以下、BBMAs)』で3冠に輝き、6年連続受賞となる栄光をつかんだ。

『Billboard Music Awards 2022』で3冠に輝いたBTS(画像提供：『Billboard Music Awards 2022』

2021年には『アメリカン・ミュージック・アワード(以下、AMA)』で大賞を獲得したBTS。次に目指すのは、2年連続で苦杯を飲んだ『グラミー賞』での受賞だ。果たして彼らは、アメリカ3大音楽賞制覇の偉業を達成できるのだろうか。

アメリカの3大音楽賞と称されているのは、『BBMAs』『AMA』『グラミー賞』の3つである。

BTSが世界的に名だたるアーティストたちに競り勝ち、大賞を受賞した『AMA』、毎年複数のタイトルを獲得する『BBMAs』。しかし、いまだノミネートどまりの『グラミー賞』。この3つの賞の違いとはなんだろうか。

BTSは『2021 AMA』で念願の大賞を受賞し、3冠に輝いた。(画像出典：BTS公式Twitter)

まず今回、BTSが3冠に輝いた『BBMAs』は、米ビルボードチャートの成績を基に受賞が決定する。今回は2021年4月10日から2022年3月26日までのチャート成績が反映された。

『AMA』は、ファンの投票によって受賞者が決められるという特徴もあり、大衆的人気が反映される賞といえる。

しかしこれら2つの賞とは違い、『グラミー賞』はアカデミー会員と呼ばれる審査団が存在する。つまり、ノミネートや受賞は審査団の投票で決まり、会員の個人的な判断や主観的な意見が影響されやすいのだ。

そのため、最近のグラミー賞については、人種差別、男女差別などの問題が度々議論されている。

過去に指摘されたのは、非白人アーティストに対する人種差別だ。主要部門にノミネートはされたものの、受賞につながらなかったケースがあった。

BTSも『BBMAs』や『AMA』では受賞し、大衆的な人気や実力は認められたものの、いまだ『グラミー賞』での受賞は達成できていない。

このことに対して、グラミーへの批判の中には「アジア人差別が影響しているのでは？」という声も聞かれる。

世界的アーティストBTSが次に目指すのは『グラミー賞』での受賞。果たして彼らが受賞できる日は来るのか。

彼らの活躍だけでなく、今後のグラミーの動向にも注目が高まる。

(投稿：酒井知亜)

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